オカメインコをお迎えすることが決まったんですが、初めての鳥さんの飼育でドキドキしています。
お迎え初日に気を付けることはありますか?
オカメインコさんをお迎えされるのですね!
おめでとうございます!
これから始まる長いバードライフ、初日が肝心です。
『愛鳥さんと絆を深める10の方法』を紹介しますね。
目次
①しっかりとアドバイスを受ける
ペットショップのスタッフさんやブリーダーさんから、しっかりとアドバイスを受けましょう。
具体的には、次のようなことです。
まだ挿し餌が必要なヒナであれば、挿し餌の作り方、与え方、1日の回数、一人餌に移行するタイミングなど。
また、帰宅後、何時頃に次の挿し餌を与えるのかも聞いておきましょう。
そして、その子の性格や行動の特徴なども尋ねておくと良いです。
②寄り道せずに帰宅する
お迎えされた鳥さんはほとんどの場合、移動に慣れていません。
車であっても電車であっても徒歩であっても、ゆらゆらと揺れる振動や初めて耳にするあなたの声や街の音で、緊張と不安がマックスな状態です。
寄り道などはせずにすみやかに帰宅をしてくださいね。
また、途中何度も声をかけたり、鳥さんの様子を覗くのもできるだけ控えましょう。
③部屋の温度に気をつける
室内やケージ周りの温度は健康を左右するとても大切な要素です。
お迎えした鳥さんが、ヒナや幼鳥さんであれば25℃〜30℃くらい。
健康な成鳥さんであれば、20℃〜25℃くらいが望ましいです。
お迎えに行く前に、室温をエアコンで適温になるよう設定してから出発することをおすすめします。
ちなみに、成鳥というのはいわゆる大人の鳥さんのこと。
小型の鳥さんであれば、生後8ヶ月〜10ヶ月くらいで成鳥と呼ばれるようになります。
④プラケースなどで眠らせる(休憩させる)
鳥さんは、慣れない移動で心身ともに疲れているかもしれません。
あなたのお部屋に到着したら、少しの間休憩をさせてあげましょう。
プラケースやケージの上から、薄暗くなるような布などをかぶせてあげるとなお良いです。
帰り道と同じように、やはり声がけは最小限にして何度も鳥さんを覗き込むようなことは控えましょう。
⑤餌を与えてみる
しっかりと眠ったり、ゆっくりと休憩をしたあとは餌を与えてあげましょう。
ヒナや幼鳥さんの場合は挿し餌の時間になったら挿し餌を。
一人餌ができる鳥さんであれば、新しい環境でも食べてくれるか餌を与えてみてください。
餌を与えるときに限っては、『私はあなたの餌を奪ったり、襲ったりしないよ』『同じ群れの仲間だよ』と分かってもらえるように、『ごはんだよ』『おいしい?』などと優しく声をかけてあげてくださいね。
ただ、挿し餌を食べてくれなかったり、一人餌が出来ると聞いていたのに蒔いた餌を食べてくれなかったり、というケースもよくあることです。
そのような場合、やはり緊張感が原因であったり、挿し餌の温度が低かったり、室温が低いことが原因の可能性もあります。
もし、翌日になってもまったく食べてくれないようであれば、ショップやブリーダーさんに相談をしてみてくださいね。
鳥さんの体の大きさや丈夫さは、ヒナや幼鳥さん時代にいかにたくさん栄養を摂れていたかによって、決定づけられます。
この時期の栄養摂取の状態が、その子の今後の健康を大きく左右すると言っても過言ではありません。
⑥静観する
ここまでに何度もお伝えしたように、お迎えされた初日の鳥さんの気持ちは緊張と不安でいっぱいになっています。
休憩してもらって、餌を食べてもらって、さぁいっしょに遊ぼうか!といきたいところなんですが・・・
初日はぐっと我慢しましょう。
鳥さんをケージから出して、部屋の中で自由に遊んでもらうことを『放鳥』と言いますが、放鳥は2日目以降が望ましいです。
鳥さんはある日突然、見ず知らずの人に連れさられてしまったんです。
気持ちはドキドキしていますし、怖くて仕方がないかもしれません。
お迎え初日はとにかく静観してあげて、新しい環境やあなたという存在に少しでも慣れてもらうことが先決です。
⑦観察する
『鳥さんの様子を覗かないように』とか、『静観しましょう』って言ってたのに、矛盾してない?と思われるかもしれません。
観察をするといっても、鳥さんの近くでじーっと見つめ続けてはいけません。
少し離れたところから、プラケースの中の鳥さんを観察しましょう。
スマホのカメラアプリのズーム機能などが役に立つかもしれませんね。
- 暑さで口をパクパクさせていないか。
- 寒さで羽毛を膨らませていないか。
- ひんぱんにあくびをしていないか。
- 起きているとき元気があるか。
- 脚を引きずって変な歩き方をしていないか。
など。
場合によっては、翌日以降にすみやかに動物病院で診てもらう必要があるかもしれません。
⑧健康診断の予約を入れる
お迎えをしたら早めに一度、動物病院で鳥さんの健康診断を受けることをおすすめします。
鳥さんの健康診断の予約を入れましょう。
いちばんおすすめなのは、鳥さんを専門的に診てもらえる動物病院ですが、現状ではその数はかなり少なく、地域によっては県内に1軒もないということだってあります。
まずは、ネットでお近くの動物病院を検索してみてください。
鳥さん専門の動物病院でなくても、診療対象動物に鳥さんが入っているようであれば、その病院があなたと愛鳥さんのかかりつけ病院の候補となります。
そして、電話で『そのう検査を受けることは可能ですか?』と尋ねてみましょう。
この『そのう検査』を難なく検査できるかどうかというのが、鳥さんを診ることができる動物病院であるかどうかの基準のひとつとなります。
『身体検査』『糞便検査』『そのう検査』、最低限この3つを含んだ健康診断を早めに受診してくださいね。
また、鳥さん専門の動物病院では、感染症の検査なども含む鳥さんの総合健康診断、通称『バードドック』を受けることができる動物病院もあります。
バードドックに関しては、『鳥さんをお迎えする費用』のなかでも紹介しています。
参考にしてみてくださいね。
⑨室内の安全性をチェックする
鳥さんと暮らす部屋のなかの安全性についても、初日もしくはお迎えする前にチェックしておきましょう。
まず、鳥さんのお家となるケージ(鳥かごですね)、ケージの置き場所に適していない場所があります。
たとえば・・・
- エアコンの風が直接当たる場所では体温調整に支障が出ます。
- 窓が近すぎる場所も、やはり寒暖差が激しいので優しくないです。
- 床への直置きもおすすめできません、人が歩くときの振動で落ち着けません。
- また、テレビが近すぎる場所だと騒がしすぎます。
ケージはどこか一面が壁に接していて、高すぎず低すぎない棚に設置するのがおすすめです。
鳥さんと目線を合わせやすい位置だとなおさら良いです。
また、観葉植物の多くが鳥さんにとっては、かじって口にしてしまうことが危険であったりもします。
お香やお線香の煙、アロマデュフューザー、鉛成分が入っているものなども危険です。
『鳥さんが絶対に口にしてはいけない3つの食べ物』という記事も参考にしてみてください。
⑩家族で注意点を共有する
家族と暮らしてらっしゃる方は、鳥さんの健康や安全を考えて、鳥さんの飼育に関する注意点を家族みんなに共有をしてあげましょう。
お迎えすることを決めた以上、鳥さんと暮らすことに反対をしている家族の人はいないと思います。
それでも鳥さんのお迎えを一番に望んだあなたと比較すると、家族のなかには鳥さんに対して、それほど興味がない方もいらっしゃるかもしれません。
でもそれは、鳥さんにとっては関係のない話です。
飼い鳥として生きていく以上、鳥さんは飼い主さんたちのお世話や管理が絶対に必要です。
お迎えして初日なので、あなた自身もまだまだ勉強不足かもしれませんが、それでも今の時点で知っている鳥さんの飼育に関すること、とくに鳥さんの命に関わってしまうような危険なことなどについては情報を共有しておきましょう。
まとめ
『初日が大切!絆を深める10の方法』いかがだったでしょうか?
今回お伝えした10個の項目が、すべての鳥さんにとってベストとは限りません。
例えば⑥番目に紹介した『静観する』ことも大事ですが、初日から物怖じもせずにどうしても遊びたそうにしていれば、放鳥してあげても良いです。
大事なことは、飼い主さんの気持ち優先でお世話をするのではなく、よく観察をして鳥さんの望んでいる行動や気持ちを想像すること。
そのうえで、どのようにお世話をするのがよりベストに近いのか考えてみてくださいね。
この『絆を深める10の方法』を参考に、鳥さんとの絆が一日でも早く、そして強く結ばれると良いですね。