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鳥飼いさんが必ずやるべき2つの健康チェック(体重とフン)

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愛鳥さんと楽しくトレーニング🎵
ひとし
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鳥さんがケージの中で元気に遊びまわったり、可愛い声で鳴いていたり。

愛鳥のそんな姿を見ているだけで、本当に癒やされますよね。
でも、もしその元気な姿が、体調の悪さを隠すための「演技」だとしたら・・・?

野生の鳥さんは、天敵に弱っていることを悟られないように、ギリギリまで元気を装う習性があります。

その本能は、私たちと暮らす飼い鳥さんにも残っている可能性があります。


だからこそ、飼い主である私たちが、愛鳥の小さなSOSサインに気づいてあげることが、何よりも大切になります。

『でも、具体的にどこを見ればいいの?』
『毎日忙しくて、細かいチェックは難しそう・・・」

ひとし
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そんなふうに感じている方も多いかもしれませんね。

僕も最初はそうでした。


そこで今回は、数ある健康チェック項目の中から、鳥さんが絶対に隠すことのできない『2つの正直なサイン』に絞って、誰でも今日から実践できるチェック方法を詳しくご紹介します!

その2つのサインとは・・・

ズバリ『体重』と『フン』です!

ひとし
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この記事を読み終える頃には、「これなら私にもできる!」「明日から早速やってみよう!」と思っていただけるはずです。
大切な家族である愛鳥さんのために、ぜひ最後までお読みくださいね。


この記事を書いた人

かたやまひとし
バードライフアドバイザー2級 / 愛玩動物飼養管理士2級
2011年、文鳥さんをお迎えしてバードライフ沼にどっぷりハマる。愛鳥(オカメインコ)の死をきっかけに、鳥の飼育について学ぶように。2018年より、鳥の飼育初心者の方に向けての情報発信(ブログYouTube)を中心に活動しています。
趣味は、ランニング・読書・野球やバスケ観戦・スパイスカレー作り・台湾茶を淹れること、など


愛鳥の命を守る最強のバロメーター!毎日の『体重測定』が重要なワケ

あなたに質問です。

『愛鳥さんの体重、毎日測っていますか?』

ひとし
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『え、毎日!?そんなに頻繁に?』と驚いた方もいるかもしれません。

でも、断言します!

毎日の体重測定こそ、愛鳥の健康を守るための最強の武器なんです。

なぜなら、鳥さんは私たちの前で「元気なフリ」や「食べているフリ」をすることがあっても、体重という『客観的な数字』は決して嘘をつけないからです。

準備するものは?「0.1g単位」で測れるスケールを!

鳥さんの体重測定には、「0.1g単位」で測れるデジタルスケール(キッチンスケール)の準備をおすすめします。

ワンポイントアドバイス
なかなかスケールに乗ってくれない子には、「クリッカートレーニング」で誘導してあげるのが有効ですよ。

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たった1gが命取りに?鳥さんにとっての体重の重み

例えば、体重が35gのセキセイインコがいるとします。

ひとし
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この子にとって「たった1g」の体重減少は、どれくらいのインパクトがあると思いますか?

なんとこれ・・・

体重60kgの人間で例えると、約1.7kgも一気に痩せてしまうのと同じくらいの、とんでもない変化なんです!

僕自身も以前、お迎えしたばかりの文鳥さんが、見た目は元気でご飯も食べているように見えたのに、毎日0.3g、0.4gと少しずつ体重が減り続けていたことがありました。

「気のせいかな?」と思いつつ病院へ連れて行くと、病気の本当に初期段階だった、という経験があります。

ひとし
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数字の正直さに驚かされた出来事でした。




いつ測るのがベスト?体重測定のタイミングと記録のコツ

体重を測るベストなタイミングは、『毎日同じ時間、できれば朝ご飯の前』です。

食事の量に左右されず、その日の最も正確な体重を把握することができます。

ひとし
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測った体重は必ず記録しておきましょう!

手帳やスマートフォンのアプリなどに『愛鳥さんとの交換日記』みたいな感じでメモしていくと、日々のわずかな変化に気づきやすくなります。

万が一動物病院にかかる際にも、獣医師さんにとって非常に貴重な診断データになります。

注意すべきは「減少」だけじゃない!体重増加に隠された病気のサイン

体重チェックで注意すべきなのは、「減少」だけではありません。

ひとし
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急激な増加』にも注意が必要です。

特に女の子の場合は・・・

  • 産卵の兆候
  • 命に関わる「卵詰まり」
  • お腹に水が溜まる「腹水」
  • 腫瘍

といった可能性も考えられますので、気をつけて見てあげてくださいね。

飼い主様のご不在時・ご多忙時のお世話はお任せください

体の中からのお便り!『フン』で読み解く健康状態

そして、もう一つの正直なサインが、毎日のケージ掃除で必ず目にする『フン(排泄物)』です。

ひとし
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「フンの話?」と思うかもしれませんが、これこそが愛鳥の体の中から届く『健康だより』なんです。

H3: フンの基本構成を知ろう!3つのパーツをチェック

鳥さんのフンは、実は3つのパーツで出来ていることをご存知でしたか?

  1. フン(固形便):食べたものが消化された固形の部分。 通常は緑がかった茶色をしています。
  2. 尿酸:フンの上に乗っている白いクリーム状の部分です。
  3. 尿:フンの周りに染み出している透明な液体の部分です。
ひとし
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毎日の掃除の際に、この3つの状態(色・形・量)をチェックするのが基本になります。




『下痢』と『多尿』は全くの別物!

鳥飼い初心者の方が特に間違えやすい、とても大切なポイントがあります。

それは・・・

『下痢』『多尿』の違いです。

下痢

フンの固形部分がドロドロで形を失っている状態です。

主に、胃や腸といった消化器系のトラブルが考えられます。

多尿

フンの固形部分はしっかり形があるのに、周りの水分(尿)がやけに多い状態です。

換羽や発情、夏場の水分摂取量の増加が原因のこともありますが、腎臓の病気などが隠れている可能性もあります。

この2つは原因が全く違うため、病院で獣医師さんに症状を伝えるときも、「下痢をしています」と伝えるのか、「フンは固まっていますが、おしっこが多いです」と伝えるのかで、診断の助けになる度合いが大きく変わってきます。

ぜひ覚えておいてくださいね。




こんな色のフンは超危険!すぐ病院へ行くべきSOSサイン

ひとし
ひとし

もし、こんな色の『健康だより』が届いたら、様子見は絶対にNGです!

真っ黒なフン

胃や腸など、消化管からの出血のサインかもしれません。かなり危険な状態です。

赤いフン

血が混じっている状態です。どこかで出血しています。

濃い緑色のフン

鳥さんがエサを食べていない「絶食便」の可能性があります。

鮮やかで濃い緑色のフン

鉛などによる金属中毒の可能性も考えられます。

尿酸の色も要チェック!

普段は白いはずの尿酸が、黄色や緑色をしていたら、肝臓に負担がかかっているサインかもしれません。

ひとし
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「いつもと違う」と思ったらスマホで撮影をしましょう!

フンの状態は、時間が経つと乾燥して分からなくなってしまいます。

「あれ?」と思ったら、すぐにスマートフォンで写真を撮っておきましょう!

その一枚が、獣医師にとって、診断の決め手となる非常に貴重な情報になるかもしれません。




まとめ:小さな観察が、愛鳥とのかけがえのない時間を延ばす

今回は、鳥さんが隠すことのできない正直なサインとして、「体重」「フン」のチェックポイントを深掘りしてきました。

愛鳥さんは「苦しいよ」「痛いよ」と、言葉で私たちに訴えることはできません。

だからこそ、私たちが毎日の小さな習慣で、そのサインを読み取ってあげることが、何よりも大切です。

「元気そうに見える」という主観的な情報に、「体重」と「フンの状態」という客観的なデータをプラスしてあげる。

この視点を持つだけで、あなたの愛鳥家としての「観察眼」は、格段にレベルアップするはずです。

「なんだか難しそう…」と感じましたか?

そんなことはありません。

ひとし
ひとし

まずは、明日の朝、愛鳥さんをキッチンスケールに乗せてみませんか?

そして、ケージを掃除するとき、10秒だけじーっとフンを眺めてみてください。

その小さな一歩が、愛鳥さんの健康寿命を延ばし、皆さんとのかけがえのない時間を、もっともっと長く、幸せなものにしてくれると、僕は信じています。

飼い主様のご不在時・ご多忙時のお世話はお任せください
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