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鳥さんが練習中の『言えてない言葉』『唄えてない歌』が愛おしい

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「おはよう!」のはずが「おあよー!」、一生懸命歌っているけれど、どこか音程が…?

愛鳥さんが言葉や歌を練習している姿、たまらなく可愛いですよね!

YouTubeなどで流暢におしゃべりしたり、完璧に歌い上げる鳥さんを見ると「うちの子もいつか…!」と夢見ることもあるでしょう。

ひとし
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もちろん、そんな鳥さんも素晴らしいですが、今回は、完璧になる前の、あの ちょっと舌足らずで、一生懸命な練習中の姿にスポットライトを当ててみたいと思います。

その「言えてない言葉」や「唄えてない歌」が、どうして僕たちの心をこんなにも掴むのか、その魅力に迫ります。


この記事を書いた人

かたやまひとし
バードライフアドバイザー2級 / 愛玩動物飼養管理士2級
2011年、文鳥さんをお迎えしてバードライフ沼にどっぷりハマる。愛鳥(オカメインコ)の死をきっかけに、鳥の飼育について学ぶように。2018年より、鳥の飼育初心者の方に向けての情報発信(ブログYouTube)を中心に活動しています。
趣味は、ランニング・読書・野球やバスケ観戦・スパイスカレー作り・台湾茶を淹れること、など


完璧じゃなくても最高に可愛い!練習中の言葉や歌

鳥さんを家族に迎えて、初めて「おはよう」や自分の名前を呼んでくれた時の感動は、忘れられないものですよね。

ひとし
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でも、多くの鳥さんは最初から完璧ではありません。

  • 「おはよう!」が 「おあよー!」 になったり
  • 自分の名前「なすび」が 「なちゅび!」 になったり (我が家のサザナミインコの話です 笑)
  • 有名な歌を練習しているのに、途中からオリジナルメロディーになってしまったり

こうした「言えてない言葉」や「唄えてない歌」、思わずクスッと笑ってしまいますが、同時にどうしようもない愛おしさがこみ上げてきませんか?




なぜ僕たちは「未熟さ」に惹かれるのか?

ひとし
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完璧ではない、練習中の姿に僕たちが強く惹かれるのには、いくつかの理由がありそうです。

「一生懸命さ」への共感

一つは、その「一生懸命さ」です。

人間の赤ちゃんが「あーうー」といった喃語(なんご)から言葉を覚え始めたり、おぼつかない足取りで歩き始めたりする姿を見ると、応援したくなり、愛おしく感じますよね。

それと同じ感覚が、鳥さんに対しても湧き上がってくるのではないでしょうか。

ひとし
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僕たち人間の言葉や聞かせている音楽を、小さな体で一生懸命真似しようと努力している姿は、見ているだけで尊いものです。

心理学的な視点 – 未熟なものへの魅力

心理学的に見ても、人間は未熟なものや不完全なものに魅力を感じる傾向があると言われています。

子犬のぎこちない動きや、ちょっと不格好だけど愛嬌のあるブルドッグの姿に和むのも、これに近い感覚かもしれません。

これは、僕たちの中に「守ってあげたい」「育ててあげたい」という本能的な感情があるからだと考えられます。

ひとし
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鳥さんのたどたどしいおしゃべりや歌は、「完璧じゃない」からこそ、「頑張っているんだな」「成長している途中なんだな」と感じさせ、僕たちの保護欲や愛情をくすぐるのです。

もしかしたら、日本の「わびさび」の精神、つまり完璧ではないものや移ろいゆくものに美しさを見出す感覚にも通じるかもしれませんね。

完成形ではない、その瞬間だけの特別な魅力が、練習中の姿には詰まっています。

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練習は信頼の証 – 飼い主との絆

鳥さんが言葉や歌を練習する姿は、飼い主であるたちとの信頼関係の証でもあります。

考えてみてください。

ひとし
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もし鳥さんが不安を感じる環境にいたら、リラックスして声を出したり、難しい言葉や歌の練習に挑戦したりすることは難しいはずです。

我が家のオカメインコ、ポテトくんは、坂本九さんの『上を向いて歩こう』の練習を何年も続けています。

リズムは完璧なのですが、なぜか音程が全音ズレているという、逆に器用?な歌いっぷりです(笑)

なかなか録画させてくれませんが、いつかInstagramにアップしたいと思っています。

でも、そんなポテトくんが安心して堂々と(音程はさておき)歌ってくれている姿を見ると、「僕のことを信頼して、ここでリラックスしてくれているんだな」と感じ、最高のコミュニケーションだと嬉しくなります。

皆さんの愛鳥さんが、たとえ完璧でなくても一生懸命何かを話そうとしたり歌おうとしたりしているなら、それは「あなたのことを信頼していますよ」「ここが心地いいよ!」という素敵なメッセージなのかもしれません。

鳥さんの音声学習プロセスを知ろう

ここで、鳥さんの音声学習プロセスについて少し触れておきましょう。

インコやオウムの仲間は、特に音を真似る能力が高いことで知られています。

  • 聞く: まず、僕たちの言葉や歌を注意深く聞きます。
  • 記憶する: 聞いた音を記憶します。
  • 練習する: 自分の声で再現しようと練習を開始します。最初は不明瞭な「さえずり」(人間の赤ちゃんの喃語のようなもの)から始まり、徐々に形になっていきます。
  • 完成形へ: 練習を重ねることで、少しずつ完成形に近づいていきます。

この学習プロセスには時間がかかり、鳥さんにとっては大変な努力が必要です。

特にセキセイインコなどは、言葉は比較的早く覚えるものの、メロディーのある歌を覚えるのは苦手な子が多いと言われています。

言葉と歌では、鳴管(鳥類の声帯のような器官)や脳の使い方が異なるのかもしれません。

ひとし
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ですから、僕たちが「まだ言えてないな」「歌えてないな」と感じる段階は、鳥さんにとっては学習の真っ最中であり、一番頑張っている時なのです。

その過程を温かく見守ってあげることが、僕たち飼い主にとって非常に大切です。




言い間違い・歌い間違いは「個性」であり「チャームポイント」

面白いことに、その「言い間違い」や「歌い間違い」が、その子だけの個性やチャームポイントになっていくこともあります。

「おはよう」を「おあよー」と覚えてしまったら、それがその子の挨拶になりますし、歌の途中で独特の合いの手を入れる癖がついたら、それもまた愛らしい個性です。

他のどの鳥さんとも違う、世界に一つだけの「うちの子語」が生まれるわけです。

完璧なコピーではなく、その子なりの解釈やアレンジが加わった表現。

ひとし
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そう考えると、鳥さんなりのクリエイティブな活動のようにも思えてきて、ますます興味深く、愛おしく感じませんか?




鳥さん初心者の方へ – 焦らず、個性を大切に

鳥さんを飼い始めたばかりの方の中には、「うちの子、男の子なのにおしゃべりしないな…」「いつになったら歌ってくれるんだろう?」と不安に思う方もいるかもしれません。

周りの鳥さんと比べて焦ってしまう気持ちも分かります。

ひとし
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でも、大丈夫です。

焦らないこと、ペースを尊重すること

まず大切なのは焦らないことです。

鳥さんにはそれぞれ個性があり、学習のペースも異なります。

おしゃべりや歌が得意な子もいれば、そうでない子もいます。

たくさん褒めて意欲を引き出す

そして、もし鳥さんが何か言葉や歌らしきものを発しようとしたら、たとえそれが「言えてない言葉」や「唄えてない歌」だったとしても、「すごいね!」「上手だね!」とたくさん褒めてあげてください。

そのポジティブな反応が、鳥さんの「もっとやってみよう!」という意欲につながり、僕たち飼い主との絆をさらに深めてくれるはずです。

おわりに

完璧なパフォーマンスも素晴らしいですが、そこに至るまでの、ちょっと不器用で一生懸命なプロセスには、かけがえのない愛おしさが詰まっています。

愛鳥さんの「言えてない言葉」や「唄えてない歌」は、信頼の証であり、その子だけの個性。

ひとし
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ぜひ、その貴重な瞬間を温かく見守り、たくさん褒めて、愛鳥さんとのコミュニケーションを楽しんでくださいね。

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