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鳥さんが絶対に口にしてはいけない3つの食べ物

先日、Instagram に私の晩ごはんの食卓風景を投稿したのですが、そこに放鳥中のセキセイインコのララちゃんも写っていました。
すると、何人かのフォロワーさんたちから『飼い主さんのごはんをララちゃんが食べちゃうと危ないですよ』と教えていただきました。
いつも、私のおかずを美味しそうについばんでいるので、『かわいいなぁ』って思って食べさせていたのですが・・・
人間と同じ食べ物を与えるのは良くないことなのでしょうか?

ひとし
ひとし

『鳥くさいどっとこむ』のかたやまひとしです。
鳥さんといっしょに食卓を囲む。
とても微笑ましい光景のように思えますが、フォロワーさんのおっしゃるように私たち人間と同じ食べ物を鳥さんが食べてしまうことは、ときに危険をともないます。
鳥さんが食べてしまうと健康を害する危険性がある食べ物はいくつかありますが、そのなかでも特に危険で、かつ私たちの食生活において身近な食べ物を今回は3つピックアップして紹介しますね。

鳥さんといっしょにごはんを食べてはいけないの?

オカメインコのポテトくんが、ケージの中から飼い主を見つめている

あなたは、放鳥中の鳥さんといっしょに食卓を囲んでごはんを食べることはありますか?

鳥さんは、私たち飼い主が美味しそうにごはんを食べていると、ケージの中からじ〜っと見つめたり、『ボクも食べよう・ワタシも食べよう!』って、鳥さん自身も急に餌を食べ始めたりします。

そんな経験はありませんか?

これは、鳥さんの本能的な行動によるものだと考えられます。

野生のセキセイインコが3羽で仲良く木の枝にとまっている

野生の鳥さんは、基本、群れをなして他の鳥さんたち・仲間やパートナーと行動をともにしたがるそうです。

あなたの愛鳥さんも、あなたのことを同じ群れの仲間だと認識しているので、同じような行動を取ろうとします。

サザナミインコのなすびくんとくるみちゃんが、ケージの中で餌を食べている

私たちが食卓でごはんを食べているとき、同じように鳥さんがケージのなかでいっしょに餌を食べ始める・・・これはまったく問題もありませんし、「あぁ、僕のこと仲間だって思ってくれているんだなぁ」って、嬉しいですし、そんな鳥さんの行動が微笑ましくもあります。

ひとし
ひとし

ただ、私たちがごはんを食べているときに、そばに鳥さんがいる状態・つまり放鳥させている状態というのは、すこし注意が必要です。

オカメインコのポテトくんがお菓子を見つめている

私たちが食べている食品自体に興味を持って、鳥さんの性格によっては食べようとすることがあります。

そんなとき、一番怖いのは・・・絶対に鳥さんが食べてはいけない・口にしてはいけない食べ物が食卓に並んでいることです。

今回は、僕たちも普段からよく食べるもの・料理で使う食材など、とても身近で、かつ、鳥さんにとってはかなり強力な毒性があって危険な代表的な食べ物を3つピックアップします。

ひとし
ひとし

それでは、『鳥さんが絶対に口にしてはいけない3つの食べ物』をひとつずつ、解説していきますね。

ポテト
ポテト

ちなみに、これからひとしさんが挙げる3つの食べ物以外にもボクたちに与えてはいけない・口にさせてはいけない食べ物や観葉植物、金属などが色々あるそうです。
また、『食べても良いけど食べすぎると身体に良くない』というような食べ物もあるとのことです。




危険な食べ物その①:チョコレート

チョコレート
ひとし
ひとし

『鳥さんが絶対に口にしてはいけない3つの食べ物』
1つ目は、チョコレートです。

『チョコレート』は疲労回復や集中力の維持に効果があるそうなので、僕は仕事の合間にひと欠片ずつ食べたりしています。

もちろん、鳥さんたちがケージの中にいるときに。

『チョコレート』は、鳥さんにとって非常に危険な食べ物です。

『チョコレート』に含まれる「テオブロミン」や「カフェイン」が鳥さんにとっては、有害です。

なすび
なすび

ちなみに「テオブロミン」には、人間にとっては、集中力を高めたり、幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」を増加させる働きがあるらしいッス。

人間にとっては、さまざまな好影響をもたらしてくれる『チョコレート』ですが、鳥さんが誤って口にしてしまうと・・・まもなく不整脈などの循環器の障害や、痙攣など中枢神経に障害をもたらしたり、嘔吐するなどの胃腸への障害も引き起こします。

そして、場合によっては死に至ることもあります。

鳥さんがチョコレートを口にしたことを、飼い主のあなたが気付いたら、至急動物病院で診てもらってください。

摂取直後であれば、お薬の投与や胃やそのうの中を洗い流すことで、最悪の事態を免れることができるかもしれません。

私たち飼い主ができる対策法としては、『チョコレート』を鳥さんが口にすることがないように、『放鳥中にはチョコレートを絶対に食べない』また、チョコレートを食べたあとには、『カスやかけらなどが室内に落ちていないかしっかりと確認』をすること。

くるみ
くるみ

飼い主さんの唇をくちばしでチュッチュするのが大好きな鳥さんもいるので、チョコレートを食べたあとは、うがいをして、さらに口の周りもしっかりと拭いてね。

ひとし
ひとし

もう一度言います。
『チョコレート』は、鳥さんにとって非常に危険な食べ物です。




危険な食べ物その②:アボカド

アボカド
ひとし
ひとし

『鳥さんが絶対に口にしてはいけない3つの食べ物』
2つ目は、アボカドです。

果物の仲間である『アボカド』は、果物のなかではカロリーが高めでです。

しかし、私たち人間にとっては、アンチエイジングに効果的な「ビタミンE」、血圧を下げる作用がある「カリウム」や腸内の環境を整える「食物繊維」が多く含まれています。

美味しいだけでなく、人間の健康をサポートするという意味でも『アボカド』は非常に優秀な食べ物です。

ただ、さきほどの『チョコレート』同様、『アボカド』も鳥さんにとって非常に危険な食べ物です。

ラムネ
ラムネ

『アボカド』に含まれる「ペルシン」という毒素は、人間以外の動物にとってはとっても危険なんだよ。
中でも特にぼくたち鳥さんは、この「ペルシン」に敏感に反応するんだ。

『アボカド』を鳥さんが誤って口にしてしまった場合・・・摂取後、早ければ10時間前後で呼吸困難や沈うつ状態に陥ります。

沈うつ状態というのは鳥さんの場合ですと、羽を膨らませたり目をつぶったままうずくまってしまって、声をかけたり触ったりしても反応が返ってこないような状態のことです。

摂取した量が多いと、最悪の場合・・・死亡します。

『チョコレート』同様、鳥さんが『アボカド』を口にしてしまった場合は、至急動物病院で診てもらってください。

摂取直後であれば、そのうの中を洗い流すことで、一命を取りとめることができるかもしれません。

私たち飼い主ができる対策法としては、放鳥中には『アボカド』を絶対に食べないこと。

『アボカド』を食べたあとは、しっかりと口の中をゆすいで口の周りも綺麗にする。

また、『アボカド』を熱して調理するとガスが発生して、その煙を鳥さんが吸い込んでしまう危険性も少なからずあります。

もし、調理をするとしても、熱処理をおこなわないような方法での調理をおすすめします。

ひとし
ひとし

調理後は、手はもちろん、使用した調理器具などもしっかりと洗浄してくださいね。
普段から鳥さんのためのサラダなどを作っている方は、特にお気をつけください。




危険な食べ物その③:タマネギ

タマネギ
ひとし
ひとし

『鳥さんが絶対に口にしてはいけない3つの食べ物』
3つ目は、タマネギです。

『タマネギ』も鳥さんにとって、危険な食べ物だと言われています。

ワンちゃんや猫ちゃんと暮らしたことがある方だと、動物が『タマネギ』を食べてしまうと中毒症状を起こしてしまうということ、よくご存知だと思います。

いわゆる『タマネギ中毒』です。

なすび
なすび

『タマネギ』と紹介してるけど、「長ネギ」や「ニラ」、「ニンニク」などのいわゆる『ネギ類』がぼくたちにとっては危ないんスよ。

『ネギ類』に含まれている「有機チオ硫酸化合物」もしくは「アリルプロピルジスルフィド」という成分が、赤血球を破壊して貧血を引き起こすそうです。

いわゆる、酸欠状態に陥ります。

コンパニオンバードの病気百科(書籍)
お伝えしたいこと

今回のブログ記事を執筆するにあたって、何冊もの鳥さんの飼育書を参考にさせて頂きました。

そのほとんどの飼育書には「ネギ類は鳥にとって有害」と記載がされていたのですが、ちょっと気になったのは、僕が鳥さんの病気について調べたりするときに、辞書代わりにいつも活用させて頂いている『コンパニオンバードの病気百科』。

こちらの書籍には、「中毒による病気」という項目があるんですが、タマネギをはじめとする『ネギ類』については一切触れられていませんでした。

それでも、今回僕が『鳥さんが絶対に口にしてはいけない3つの食べ物』のうちのひとつに『タマネギ』を選んだのには理由があります。

たとえば、鳥さんに与えても良いとされている野菜にしても、飼育書によって、または獣医師によって、あるいは私たち鳥さんの飼い主それぞれの経験によって、特定の野菜について『与えても大丈夫』という意見もあれば、『与えちゃだめだよ』と意見が分かれることもあります。

この『大丈夫』『大丈夫でない』という判断は、それぞれ鳥さんの個体差や与える量、他にもさまざまな要因によって、左右されるのではないかと思います。

僕は、身近な鳥友さんの間で、愛鳥さんが『タマネギ中毒』に陥ったという話は聞いたことがありません。

ただ、ワンちゃんや猫ちゃんなどが『タマネギ中毒に』陥るというのは有名な話ですし、鳥さんにとっても有害である危険性は高いと思われます。

つまり、『疑わしきは与えず』ということをお伝えしたかったのです。

今回、『鳥さんが絶対に口にしてはいけない3つの食べ物』のうちのひとつに、私たちにとても身近な野菜、『タマネギ』を今回は挙げさせていただいた理由です。




まとめ

赤粟穂を食べる文鳥のラムネくん、オカメインコのポテトくん、サザナミインコのなすびくん
ひとし
ひとし

今回は『鳥さんが絶対に口にしてはいけない3つの食べ物』を紹介しました。

もういちど、復習しましょう。


チョコレート:鳥さんが誤って口にしてしまうと、不整脈・痙攣・嘔吐などの症状を発症する危険性があり、最悪の場合は死に至ることもあります。

アボカド:摂取後、早ければ10時間前後で呼吸困難や沈うつ状態に陥り、死に至ることもあります。

タマネギなどのネギ類:口にしてしまうと、貧血、いわゆる酸欠状態に陥る可能性があります。

ポテト
ポテト

その他にも、ぼくたち鳥さんが口にすると危険な食べ物はたくさんありますよ。
下の一覧を参考にしてくださいね。

鳥に食べさせてはいけないもの(※一部です)
  • 果物
    • アボカド
    • 果物の種
  • 野菜
    • 玉ねぎ
    • 長ねぎ
    • にら
    • にんにく
    • オクラ
    • モロヘイヤ
    • サトイモ
    • 生の豆類 …etc
  • 人間が食べるもの
    • チョコレート
    • 炊いた米
    • パン
    • 麺類
    • アルコール飲料
    • お菓子
    • カフェインを含む飲料…etc
  • 観葉植物の多く
  • 重金属
    • カーテンウェイト(鉛)
    • ハンダ(鉛)
    • 釣りのおもり(鉛)
    • ガスコンロの五徳(鉛)
    • ステンドグラスの枠やつなぎ目(鉛)
    • 安価なおもちゃやアクセサリー(鉛)
    • 亜鉛メッキ加工されたもの(亜鉛)
    • 電気コード(銅) …etc
ひとし
ひとし

あなたの愛鳥さんを守ることができるのは、飼い主のあなた自身です。

日頃からの観察が大事なのは言うまでもありませんが、ある程度の飼育に関する知識を飼育書やYouTube、ブログ、かかりつけの獣医師、鳥友達などからも情報を得て、愛鳥さんとのバードライフにお役立てください。

あなたと愛鳥さんとのバードライフがより良いものとなりますように!
それでは、また。
かたやまひとしでした。

(※今回の内容はYouTube『鳥くさいちゃんねる』でも配信しております)