インコをお迎えしたいと思っているんですが、我が家には大きな犬がいます。
インコと犬の同居ってなにか問題がありますか?
結論から申し上げますと・・・
基本的には、鳥と犬・猫の同居はおすすめしませんが、どうしても・・・ということであれば、しっかりとした対策が必要です。
詳しく解説をしますね。
目次
ワンちゃんも猫ちゃんも、普段飼い主さんと接している生活のなかでは、お互いに信頼関係ができています。
飼い主さんは、ワンちゃんや猫ちゃんの性格を把握しているでしょうし、しつけによって、人間とペットがお互いに暮らしやすいようにある程度はコントロールができる状況になっていると思います。
しかし、ワンちゃんや猫ちゃんと鳥さんなどの小動物との関係性を、私たち飼い主が上手にコントロールすることはとても難しいことです。
普段おとなしい性格だと思われているワンちゃん・猫ちゃんも、ふとした瞬間にいわゆる『野生の本能』が目覚めることがあります。
瞬間的に攻撃性があらわれて、鳥さんに噛み付いたり、つかもうとしたり、爪を立てたり。
もちろん、ワンちゃんや猫ちゃんに悪気はないんだよ・・・
目の前をトコトコ、ぴょんぴょん歩いている鳥さんを、興味心、もしくはときには『餌』のような対象物として認識してしまって、結果的に傷つけてしまう可能性があります。
とくに、猫ちゃんと鳥さんは、捕食する側と捕食される側という関係です。
個人的には、鳥さんと犬や猫の同居はおすすめできませんが、このあと挙げるような対策をすることで、最悪なケースに至る危険性を少しでも下げることは可能かもしれません。
【対策①】
『放鳥時には、ワンちゃん・猫ちゃんを別室に移動させるかケージに入れる』
とにかく、物理的な距離を取りましょう。
直接的に触れあう・接触してしまう可能性を極限まで下げることで、安全性をある程度は確保できます。
【対策②】
『普段から、ワンちゃんや猫ちゃんが鳥さんのケージに近づくことができない工夫をする』
鳥さんがケージの中にいるというだけでは、まだ危険性が残っています。
なんらかの拍子に、ワンちゃんや猫ちゃんがケージを倒してしまってケージの扉が開いてしまって・・・ということも考えられます。
ぼくたちがケージに張り付いているときに、猫ちゃんが爪を立ててくることもあるかもしれない・・・
鳥さんのケージは、ワンちゃんや猫ちゃんが物理的に手の届くことがないような場所に設置することを強くおすすめします。
上の画像のように、アクリルケージ・アクリルケースなどで鳥さんのケージを囲っておくと、より安全性は高まります。
今現在、ワンちゃんや猫ちゃんと鳥さんを同居させてらっしゃる飼い主の方は、このような対策をしっかりとされて、またそれぞれの個性や行動パターンなどをしっかりと把握した上で、安全性をできるかぎり保ってらっしゃるのだと思います。
素晴らしいことです。
改めて、気を引き締めてこれからも安全なペットライフを続けてくださいね。
YouTubeやSNSなどでも、とても可愛らしい、種類の異なる動物同士が仲良く共に生活をしている動画が投稿されています。
見ていてほっこりもしますし、そのような光景に動物好きの飼い主さんは憧れるかもしれません。
ただ、最初にもお伝えしたとおり、いつ野生の本能が目覚めて・・・野生の血が騒いで・・・悲しい事故を引き起こしてしまうかわかりません。
100%の安全を確保するのは難しいと思います。
また、同じ種類の動物での複数飼育においても言えることですが、飼い主さん自身はみんなを平等に愛していても、ペットからすると「なんであの子ばかり可愛がるの!」というように、嫉妬してしまったり、寂しい思いを抱いてしまうこともあります。
鳥さんのなかには、そのようなネガティブな感情を発散させようと、毛引き行為(自分で自分の毛をむしってしまう行動)を始めてしまう子もいます。
愛鳥さんの心理的な面にも十分配慮・意識して、ペットライフ・バードライフを健やかに過ごせるようにしたいものですね。