この春、鳥さんをペットとして我が家にお迎えしようと考えているんです。
でも、お迎え時にかかる費用が全然想像付かなくて・・・
いくらくらいかかるものなんでしょう?
バードライフをはじめるにあたって、鳥さんの可愛さや性格を事前に調べる方は多いです。
でも、お迎えの初期費用をあまり考えずに甘く見積もってしまう方も結構いらっしゃるんですよね。
結論から先に言うと・・・鳥さんをお迎えする際の初期費用は結構かかります。
幸せにバードライフをスタートさせるためにも、今回の記事で何にどれだけお金がかかるのかしっかりとお伝えしますね。
目次
お迎えにかかる費用
今回は、人懐っこくて体の丈夫な子が多いぼくら『文鳥』を例に、『お迎えにかかる費用』をひとしさんが教えてくれるんだって。
文鳥の生体価格
参考にさせていただいたのは、東京都内の大型ペットショップでの2024年3月頃の文鳥の『ヒナ・幼鳥』の場合。
文鳥さんは、大体約2,500円〜6,000円ほどの生体価格で販売されているようです。
桜文鳥・白文鳥といったベーシックな文鳥さんよりも、シナモン、シルバー、クリームといった少しめずらしい品種のほうが、生体価格は高くなる傾向にあります。
【その他の鳥種の生体価格(目安)】
・セキセイインコ:約2,500円〜6,000円
・コザクラインコ:約9,000円〜20,000円
・オカメインコ:約30,000円〜50,000円
・ウロコインコは:約60,000円〜100,000円
※東京都内の大型ペットショップでの2024年3月頃のヒナ・幼鳥の場合
ケージ(鳥かご)
まずは絶対に必要な鳥さんが暮らすお部屋、『ケージ』。
鳥かごのことですね。
文鳥さんなどのフィンチ類や小型のインコさんに適したケージ。
我が家でも文鳥さんのケージとして長年使用していたサイズです。
約5,000円〜7,000円ほどで購入することができます。
ちなみにサビなどが少なく、より安全性の高い『ステンレス』タイプは、このサイズのケージの場合、約10,000円ほど価格があがります。
保温器具
飼い鳥さんは野生の鳥と違って、寒さに弱い傾向にあります。
秋から冬、春先にかけてまで、室内はもちろんケージの中や周辺を温めてあげる、保温してあげる必要があります。
代表的な保温器具としては『保温電球』。
20W、40W、60W、100Wとワット数が大きいほど保温電球周辺を温める力が強まります。
ケージのサイズに合わせて購入しましょう。
ちなみに先ほど挙げたHOEIさんの21サイズのケージでしたら、40Wがちょうど良いと思います。
40Wの保温電球で、約4,000円ほどです。
おやすみカバー
鳥さんも夜は人間と同じように、休養と(熟睡とまではいきませんが)睡眠が必要です。
ある程度の時間になったら、ケージの中で鳥さんも羽繕いを始めたり、動きが緩やかになってウトウトと眠そうな表情になります。
ケージに『おやすみカバー』をかけてあげましょう。
『おやすみカバー』HOEIさんの21サイズのケージに合うCタイプですと、約2,500円ほどです。
ケージ内のおもちゃ(ブランコ)
鳥さんは1日の内、ほとんどの時間をケージ内で過ごすことになります。
ケージ内には、鳥さんの好奇心を刺激するおもちゃや、愛着がわいて安心ができるおもちゃなどをセットしてあげましょう。
さまざまな鳥さん用のおもちゃがありますが、ここでは代表的な『ブランコ』を選んでみました。
リラックスできる場所として、あるいはゆらゆらと揺れを楽しむ鳥さんもいます。
我が家で現在愛用しているのは、『鳥のおもちゃ工房 Sirocco Rocco(シロッコロッコ)』さんの『小鳥のブランコ』。
やさしいパステルカラーのアクリルビーズと木製のビーズがとても可愛らしいですし、金属部分は安心のステンレス素材です。
シロッコロッコさんの『小鳥のブランコ』、文鳥さんにぴったりなSサイズは、現在1,500円で販売されています。
シロッコロッコさん:Instagram / minne(ショップ) / creema(ショップ)
放鳥中のおもちゃ
昨年末にお星さまになった我が家の文鳥ラムネくん。
彼が愛用していたおもちゃを紹介しますね。
かなり楽しく遊んでいたんだよ!
文鳥さんはちょっぴり怒りっぽい気質の子が多いんですが、この『さらっピヨ』のお皿に入れたシードなどのおやつを食べようとすると、ゆらゆらと揺れるのでラムネくんはときにキャルキャルと怒りながらおやつを食べていました。
放鳥中もただただおやつをあげるのではなくて、ちょっとした刺激を与えながら食べてもらうことでストレス発散にもなります。
『さらっピヨ』は、約500円ほどです。
バードバス
その名のとおり、鳥さん用のお風呂です。
鳥種やその子の個性にもよりますが、文鳥さんは水浴びが好きな子が特に多いです。
水浴びをすることで、ストレスを発散させたり、羽をきれいな状態に保つことができます。
ケージに外掛けするタイプのバードバスで、約1,000円ほどです。
キッチンスケール
料理の食材などの重さをはかるキッチンスケール。
こちらは鳥さんの体重をはかったり、与える餌の量などもはかったりするために使用します。
鳥さんと会話をすることはできないので、体調を直接尋ねることはできません。
でも、毎日の体重チェックをすることで、調子を崩し気味ではないか?
卵がお腹にできていないか?
などをある程度は推測することができます。
また、日々の体重の増減によって、与える餌の量も調節していきます。
その際にはやはり、このキッチンスケールが役に立ちます。
キッチンスケールは、約3,000円ほどです。
キャリーケージ
鳥さんは人間と同じく、病気をすることも怪我をしてしまうこともあります。
鳥さんを診てもらえる動物病院への通院時には、普段暮らしているケージよりも持ち運びに特化した『キャリーケージ』がおすすめです。
通院だけでなく、移動をともにする際には必須の飼育用品となります。
文鳥さんなどの小型の鳥さんサイズのものであれば、約2,000円〜7,000円ほどです。
ヒナ鳥・幼鳥さんのお迎えに必要なもの
次に紹介する3点は、まだ挿し餌が必要なほどのヒナ鳥や幼鳥さんをお迎えする際に必要な飼育用品です。
プラケース
保温器具のところで少しお話したとおり、飼い鳥さんは寒さに弱い個体も多いです。
ましてや、まだ羽がしっかりと生え揃っていないヒナ鳥や幼鳥さんは、自分で体温を調整する能力が低いので、ケージでの生活をいきなり始めるよりも、温度管理がしやすいプラケースでの飼育がおすすめです。
好奇心いっぱいに動き回ってケージの網で羽を傷つけてしまうかも・・・という観点からも、まずはプラケースでの生活が良いです。
また、病気を患っている鳥さんを看護する際にも最適です。
約1,000円ほどです。
パウダーフード
昔は、殻をむいたアワに卵黄を絡ませたもの、いわゆる『粟玉』をお湯にふやかして飼い鳥さんのヒナに挿し餌をするのが常識でした。
しかし現在は、効率よくより高い栄養を摂取できるという観点から『パウダーフード』をお湯で溶かして与えるのが推奨されています。
約1,000円ほどです。
挿し餌器具
シードとペレット(主食・常用食)
シードは雑穀や穀物など、植物の種。
ペレットは飼い鳥さんに必要な栄養素がバランスよく配合された総合栄養食のことです。
シードもペレットもたくさんのメーカーからさまざまな特徴のあるものが販売されています。
今回はいずれもベーシックなタイプのもので、容量が1kgくらいでの価格をお伝えします。
シードの場合、アワ・ヒエ・キビ・カナリーシードなど、主要なシードがミックスされたもので、1kg大体1,000円前後です。
ペレットの場合は、健康な成鳥さん用で、1kg大体2,000円〜2,500円くらいが相場です。
動物病院
最後に、飼育用品ではありませんが『動物病院』の費用も必要です。
お迎えをしたらなるべく早めに、鳥さんを診ることができる動物病院で『健康診断』を受けましょう。
鳥さんの健康診断では『身体検査』『そのう検査』『糞便検査』、この3つが検査項目の基本です。
新しくお迎えした鳥さんはこれら3つの検査に加えて、『レントゲン検査』『血液検査』感染症などの有無を調べる『遺伝子検査』を受けるとなおさら安心です。
これら鳥さんの総合的な健康診断は、通称『バードドック』と呼ばれています。
料金は初診の場合、『身体検査』『そのう検査』『糞便検査』あわせて大体3,000円くらいですが、総合健康診断バードドックとなると、『レントゲン検査』『血液検査』『遺伝子検査』を取捨選択できますが、文鳥などの小型の鳥さんの場合、合計で約10,000円〜40,000円ほどとなります。
我が家の鳥さんたちは、お迎え時は『身体検査』『そのう検査』『糞便検査』に加えて、『遺伝子検査』をプラスして感染症の有無を必ず調べるようにしています。
その場合は、約20,000円ほどになりました。
ちなみに我が家では『レントゲン検査』と『血液検査』は、数カ月ごとに受けている定期検診の中で、獣医師と相談して必要があるときにそのつど検査を受けるようにしています。
お迎え費用の合計
さぁ、文鳥をお迎えするときの費用の合計はいくらかな?
お迎え費用の目安はこちら!
少なくとも約30,500円くらいが初期費用としてかかります。
ステンレスケージにしたり、総合健康診断バードドックでレントゲン・血液・遺伝子検査すべてを受けるとなると、最高で約91,000円ほどの費用がかかることになります。
ただ、今回は紹介しておりませんが、愛鳥さんの生活の質(いわゆるQOL)をさらにあげるために、保温器具を自動でオンオフさせることができる『サーモスタット』や、室内でも鳥さんに日光浴をさせることができる『日光浴ライト』、長時間のお留守番時に外出先から愛鳥さんをスマホで確認できる『見守りカメラ』など・・・
これらもあなたの環境やバードライフに対しての考えによっては、導入しても良いかもしれません。
おわりに
いかがだったでしょうか?
今回例に挙げた文鳥さんのように、小型の鳥さんであれば、生体価格は数千円。
たった数千円で愛鳥さんをお迎えすることはできます。
でも、それ以外にかかる初期費用はもしかするとあなたの予想をはるかに超えていたかもしれません。
鳥さんの体はとても小さいですが、人間と同じくちゃんと心もあります。
親鳥から譲り受ける大切な大切な命です。
お迎え時だけでなくこれから数年、寿命の長い鳥さんですと数十年にもおよぶ愛鳥さんとのバードライフは続きます。
ご自身ではもちろん、ご家族やパートナーの方などとしっかりと今後のライフプランを想像しながらお迎えの準備をしてくださいね。
あなたのバードライフを応援しています。
『鳥くさいどっとこむ』かたやまひとしでした!