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ぼくが赤ちゃんだったころ

ラムネ

ねぇ、ひとし。ぼくにも赤ちゃんのころがあったの?
もちろん。ラムネくんをお迎えした6年前、あかちゃん、つまりヒナの時期にラムネくんは我が家に来たんだよ。

ひとし

ラムネ

ぼくはどんなヒナだったの?
これはお迎えした日のラムネくんだよ。とってもかわいいでしょう?

ひとし

ラムネ

ん??これ、本当にぼく?頭も黒くないし、くちばしも赤くないよ?
桜文鳥のヒナは全体的にこういう薄いグレーの色なんだよ。

ひとし

ラムネ

ぼく、ねむそうにしているね。
ラムネくんは、とにかくお昼寝が大好きなヒナだったんだよ〜

ひとし

ラムネ

ありゃりゃ、丸くなってわたぼこりみたいだね。
ごはんを食べ終わると、僕の手の中にもぐってきて眠っていたんだよ。

ひとし

久しぶりに手の中に入ってみようか。

ひとし

ラムネ

う〜ん。。。なんだか落ち着かないなぁ。
ヒナの頃を思い出さない?

ひとし

ラムネ

わからないや。。。せまくてちょっときゅうくつだなぁ。

ラムネ

出たい!出たいよ〜!!出して〜!!!

大人になった今のラムネくんは、僕の手の中に入るのをとても嫌がって、長時間は握らせてくれません。

すこし寂しいですが、それもラムネくんの個性。

もしかしたら、いつかまた昔のように手の中でぐっすりと眠ってくれる日が訪れるかもしれません。

すこし機嫌を損ねたラムネくんに、ごめんねのおやつをあげて仲直りしました。