オカメインコをお迎えしたいなって考えているんですが、自分は本当に鳥さんを飼うのに向いているのかな?って不安に感じています。
鳥さんを飼うのに向いている人って、どんな人ですか?
『鳥くさいどっとこむ』のかたやまひとしです。
今回は『鳥さんを飼うのに向いている人』というテーマで、5つのチェックリストを作成してみました。
これら5つのチェック項目をすべてクリアできるようでしたら、あなたとあなたにお迎えされる鳥さんは、きっと幸せなバードライフを送ることができるでしょう。
もし、いくつかのチェックリストをクリアできなかったとしても大丈夫です。
僕といっしょに鳥さんのこと、すこしずつ勉強していきましょうね。
目次
①生活リズムが安定している人
チェックリスト1つ目は『生活リズムが安定している人』です。
鳥さんは明るい時間、いわゆる日照時間が長すぎると、発情をしやすくなります。
繁殖を考えていない場合、無駄な発情を繰り返すことは鳥さんの体に大きな負担をかけてしまいます。
日の出とともにケージにかけているカバーを開けて一日をスタートさせ、日の入りとともにカバーをかけてできるだけ静かで暗い環境で休ませてあげるのが理想です。
あなたの日々の生活リズム、安定していますか?
とはいえ・・・たとえば一人暮らしで働きに出ている方だと、日の入りの時刻にカバーを被せるというのは、毎日が必ず定時上がりでない限りはかなり困難ですし、正直無理だと思います。
この後に挙げていく残り4つのチェックリストに関しても言えることですが、あくまでこれらは理想的な飼育のススメであって、これらを守れなかったから深く反省をしなければならないというわけではありません。
また、『すべてを守れなそうだから、お迎えするのは完全に無理だ・・・』とあきらめを促すつもりもありません。
おそらく、お迎えされる鳥さんとあなた自身が少しでも健康で幸せな気持ちで、穏やかに暮らせるように・・・という気持ちからお迎えをされる方がほとんどだと思います。
個人的には、あまりにも管理された完璧な飼育はおすすめしていません。
たまにはいっしょに夜ふかしをしたり。
普段は健康を考えて与えていない脂質の高いシードをお誕生日くらいは自由に食べさせてあげたり、とか。
僕が鳥さんだったら、ガチガチに管理された環境で飼育されるよりも『たまにはいっか〜』という具合のバードライフのほうが、幸せを感じるかなぁ。。。と勝手に想像しちゃいます。
そのようなスタンスで、このブログ記事を執筆しました。
②毎日鳥さんと触れ合う時間がしっかりと取れる人
チェックリスト2つ目は『毎日鳥さんと触れ合う時間がしっかりと取れる人』です。
もしも、あなたがこれからお迎えする鳥さんとの暮らしをイメージしたときに・・・
『餌やお水の交換さえしていれば、ケージの中の鳥さんは幸せに暮らせるだろう・・・』と想像しているとしたら。
ハッキリ言います。それは間違いです。
ケージの中でずっとひとりで飼い主さんの帰りを待っている鳥さん。
鳥さんは、そもそも群れをなして生活をする動物です。
退屈と寂しさからストレスを抱えてしまい、自分で自分の羽を抜いてしまうという痛々しい行動・・・
いわゆる『毛引き』をするようになってしまうこともあります。
一日の中で、少なくとも一度はケージの外に出してあげる『放鳥タイム』を設けてあげましょう。
あなたは、鳥さんと触れ合う時間をしっかりと取ることができますか?
③寛容な人
チェックリスト3つ目は『寛容な人』です。
鳥さんだけでなく、愛玩動物いわゆるペットと暮らしたいな、と思うきっかけのほとんどは『可愛さ』に惹かれて『癒やし』を求めるということではないでしょうか。
鳥さんの可愛いしぐさを眺める、さえずりを聞きながら穏やかな時間を過ごす、手や肩に乗ってきた鳥さんと心と心が通じ合うようなコミュニケーションが取れる。
そんな素敵なバードライフを送ることができるのも事実ですが、その一方で鳥さんはいつも私たちが思い浮かべているような理想的な行動をしてくれるわけではありません。
小型の鳥さんでもびっくりするくらい大きな声で鳴くこともあります。
おしゃべりやお歌が上手だと言われている鳥種でも、みんながみんな私たちの言葉や口笛のメロディーを覚えてはくれないんです。
また、放鳥中は、どこにでもフンを落とします。
あなたのお気に入りの洋服や、お出かけの前なのに頭の上にされることもあります。
反抗期と呼ばれるいわゆる心の成長期や発情期には感情がうまくコントロールできずに、大好きなあなたに噛み付くことだってありますよ。
これら、バードライフの理想と現実のギャップを目の当たりにしても、鳥さんのすべてを寛容に受け入れることができる人は、まさに天性の愛鳥家、鳥飼いさんです。
④金銭的余裕がある人
チェックリスト4つ目は『金銭的余裕がある人』です。
ワンちゃんや猫ちゃんに比べると、小型の鳥さんであれば個体の価格はもちろん、ケージなどの飼育環境をそろえたり、エサ代であったり、それらの費用はそれほど高くはありません。
個体の価格が数千円であれば、おそらく2万円〜3万円くらいでバードライフを始めることはできます。
でも、もうひとつ重要な飼育費用が結構かかること、鳥さんにおいては忘れられがちなんです。
僕も以前から当ブログ『鳥くさいどっとこむ』や、YouTube『鳥くさいちゃんねる』の動画やライブ配信のなかでも、再三みなさんにお伝えしていること。
そう、病院にかかる費用です。
年に2回〜3回程度の定期的な健康診断が推奨されていますし、お迎えした時と数年に一度の総合健康診断、これは遺伝子検査などを含むいわゆるバードドックのことですね。
もちろん、怪我や病気などを患ったときには、治療のために受診をさせます。
治療の内容によっては、長期間に渡る通院やお薬の服用が必要となりますし、もし、手術や入院ともなると、もっと高額な費用がかかります。
実は鳥さんを対象にしたペット保険もあります。
高額な医療費への対策としておすすめですよ。
下記に一括で資料請求ができるサイトへのリンクを貼っておりますので、保険の必要性を感じるのであれば、検討してみるのも良いかもしれません。
小動物とはいえ、鳥さんも大切な家族の一員です。
怪我や病気の治療はもちろん、未然に防ぐことができる病気もあります。
健康なときでも病院で定期的に診てもらいましょう。
あなたには鳥さんの病院費用をためらいなく出せる経済的な余裕はありますか?
⑤鳥さんと言葉が通じると本気で思っている人
チェックリスト最後5つ目は『鳥さんと言葉が通じると本気で思っている人』です。
先程も少しふれましたが、鳥さんは野生においては群れをなして生活をしています。
群れの中でのコミュニケーション手段として、音声、つまり鳴き声によって仲間同士で気持ちを伝え合うんですね。
そして、ときには外敵が近くにいるよ!危険だよ!と、みんなに鳴き声で知らせることだってあります。
飼い鳥さんも私たち飼い主のことを群れの仲間やパートナーであると認識していて、自分達と同じように声を発することでコミュニケーションを取り合っている私たち人間に対して、やはり鳴き声で気持ちを伝えようとしてくれます。
もっともっと仲良くなりたいと、声をかけてくれているんですよ、きっと。
私たちは、鳥さんの鳴き声の意味を正しく理解することはできません。
おそらく、鳥さんもそうでしょう、私たちが話しかける言葉の内容を理解はできていないと考えられます。
もちろん、私たちの声と仕草、そのあとの行動などを組み合わせ、紐付けることによって、私たちの意思が伝わることはあると思いますが。
それでも、鳥さんも愛鳥家の私たちも毎日お互いに声を掛け合って、気持ちを伝え続けます。
おはよう、おやすみ、の挨拶をして、お互いに元気だよと確認をし合う。
いってきますと伝えるときの切ない気持ちは、鳥さんにも伝わっているとおもいますし、ただいまという声に、鳥さんたちは大騒ぎして喜んでくれたりもします。
今日、学校や職場であったことを鳥さんに伝えることもあるでしょう。
そんなとき、鳥さんは一生懸命に目も耳も傾けてくれます。
私たち人間が孤独に耐えられないように、鳥さんも仲間やパートナーとの気持ちのふれあいを日々求めています。
『鳥に話しかけてもどうせ言葉通じないし・・・』なんて思わず、たくさん声をかけてあげてください。
そして、あなたの方を向いて『ぴぃ!』と鳴いてくれたときは、『なあに?』と返事をしてあげてくださいね。
それだけで、鳥さんはとても大きな安心を感じることが出来ているはずです。
『鳥さんと言葉が通じると本気で思って』みましょう。
おわりに
最初にもお伝えしましたが、これら5つのチェックリストがすべてクリア出来ていないと『鳥さんをお迎えする資格はないよ!』と伝えたいわけではありません。
もし、クリアが出来ていない項目があれば、お迎えに向けてしっかりと環境や状況、飼育に対する意識を整えていけば良いんです。
ちなみに、2011年に初めて文鳥さんをお迎えした当時の僕は、このチェックリスト、一つくらいしかクリアできていませんでした。
当時の僕にこのブログ記事を読ませてあげたいです。
最後に、ひとつだけ注意点を。
先ほど、『鳥さんと言葉が通じると本気で思って』みましょう、とお伝えはしましたが・・・
すこし水を差すようですが・・・
鳥さんの鳴き声を完全に理解したつもりになるなど、鳥さんを人格化しすぎてしまうのは、要注意です。
すこし元気がない様子の鳥さんに『ぴぃちゃん、大丈夫?』と声をかけると『ピッ!ピッ!ピッ!』と答えてくれた。
『うんうん、ぴぃちゃん大丈夫なんだね!』という具合に、私たちの都合のいいように、安心したいがために、勝手に鳥さんの言葉を理解したつもりにならないでくださいね。
毎日見ている鳥さんが、いつもと違う様子を見せていた場合には、感情に左右されることなく、経験に基づいて、もしくは少しでも不安を感じたら、すぐにかかりつけの動物病院に相談をしてください。
これからもあなたのバードライフを応援させてくださいね。
『鳥くさいどっとこむ』かたやまひとしでした。