最近、ウチのオカメインコが私のことを避けるようになったんです。
あと、息子にもまったく懐いてくれなくて・・・
どうしたら鳥さんと仲良くなることができますか?
ヒナや幼鳥のころは、飼い主さんのことが大好きでベッタリ寄り添っていたのに、ある日突然、愛鳥さんの態度が冷たくからよそよそしくなったり、明らかに嫌われているような関係になってしまうことがあります。
もしかして、嫌われちゃった??って不安に思ってしまいますよね。
愛鳥さんにこんなことしちゃうと、あなたは嫌われてしまうかも?
あんなことしちゃったから、鳥さんはあなたに近づいてくれなくなったのかも・・・など。
今回は『鳥さんに嫌われる飼い主さん 3つの特徴』を解説しますね。
目次
①がさつな人は嫌われる
鳥さんに嫌われる飼い主さんの特徴、1つ目は『がさつな人』です。
たとえば・・・
テーブルにコップをガタンッ❗と大きな音を立てて置いてしまう人。
部屋のドアをバターン❗と大きな音を立てて閉めてしまう人。
こういう『がさつな人』は、ぼくたちとっても苦手なんです・・・
鳥さんは突然の大きな音や揺れなどに対して、本能的に強い恐怖心を感じるいきものです。
地震の揺れが原因で、パニックにおちいってしまう鳥さんもいます。
『オカメパニック』という言葉が存在するくらい、とくにオカメインコは突然の揺れや大きな音に強く反応します。
パニック状態におちいると、ケージ内で暴れて怪我をしてしまったり、放鳥中だと窓ガラスや壁に激突してしまうような事故に発展することもあります。
もちろん、息を潜めるように生活をする必要はありませんが、他人(ひと)から「行動が荒いなぁ」と言われたことがある方は、鳥さんといっしょにすごしている空間内では、ほんのちょっとだけ意識して穏やかに行動をしてみましょう。
また、がさつということではありませんが、小さなお子さんは鳥さんに限らず自分よりも小さなペットに対して、好奇心いっぱいに興味を持ち、コミュニケーションを取りたがります。
もちろん、小さなお子さんが鳥さんと触れ合うこと自体は、情操教育という観点からもとても良いことではありますが、ドタドタと走って寄っていったり、大声で話しかけたり、コミュニケーションを取る際の力の加減が上手に出来ずに、鳥さんから嫌われてしまうこともあります。
小さなお子さんには、『ゆっくり近づいてね』『やさしくお話しするんだよ』など、鳥さんと接する際の『お約束』を決めてあげると良いかもしれませんね。
②強引な人は嫌われる
鳥さんに嫌われる飼い主さんの特徴、2つ目は『強引な人』です。
今回はひとつ、例を挙げてみましょう。
たとえば・・・放鳥タイムを終わらせたいとき、なかなか鳥さんが自分からケージに戻ってくれないことってありますよね。
そんなとき、あなたはどう対応していますか?
まだ遊んでいたいのに、『ケージに戻される!』
と察した鳥さんを追いかけ回して、無理やり捕まえていませんか?
僕たち人間も、自分がやりたいことを邪魔されたときに、不快な気持ちになったり、その人のことが嫌いになったりもします。
鳥さんもおそらく同じです。
我が家ではつぎのようなふたつのやり方でできるだけ自然に、自らケージに戻ってもらうようにしています。
〜その①『餌でつる』〜
我が家では『エン麦』が大人気なんですが、そんな大好物のおやつで鳥さんをケージまで誘導します。
併せて、放鳥中におやつをあげすぎないということもポイントです。
放鳥中に与えるおやつは、腹半分ぐらいに抑えておいて、ケージに戻ってほしい頃になったら、大好きなおやつでケージまで誘導したり、いまケージの中の餌箱に餌を入れているよ!と鳥さんにその仕草を見せながら、声をかけて注目をひきつけながら実際に餌を入れて、それに気づいた鳥さんが「おなかすいたー!たべるー!」といった感じで、自然に戻ってくれています。
でも、この方法が通じないこともあるんすよ。
お腹いっぱいになっているときや、空腹感よりも『まだ遊びたい!』という気持ちが上回っているときです。
そんなときは、ちょっぴり可哀想そうではありますが・・・次のような方法を我が家では実行します。
〜その②『もう遊びの時間は終わったんだよ』感をかもし出す〜
鳥さんが肩に乗ってきて遊んでほしそうにしていても、本を手にとって読書をしているふりをしたり。
テーブルに出していた鳥さんのおもちゃなどを片付けはじめたり。
さっきまで取っていた鳥さんとのコミュニケーションを終わらせて、僕は僕の時間をすごすよ、もう遊びの時間は終わりだよ、という雰囲気を醸し出すんです。
しばらくは、僕にちょっかいを出したりもしますが、たいていの場合、だんだんと鳥さんも雰囲気を察するのか、もしくは『遊んでくれないならケージにもどってゆっくり過ごすか・・・』という気持ちになるのかわかりませんが、我が家ではこの作戦でだいたいはケージに戻ってくれます。
ただ、この後者の作戦の場合は、ちゃんと鳥さんの気持ちのケアもセットでおこなっています。
すこししょんぼりして、ケージに戻ってしまった鳥さんに近づいて『おりこうだね、ありがとう』などと声をかけて、ケージ越しに大好きなおやつを渡します。
そうすることで、『ケージに戻っても良いことはあるし、なんだか飼い主も喜んでいるぞ?』と思ってくれるかもしれません。
いや、思ってくれていると僕は感じています。
このような『ケージにもどったら、良いことがあった!』と、鳥さんが学習をする習性は、鳥さんとのトレーニングでも適用・応用ができます。
鳥さんはあなたが思っている以上に、とてもかしこい生き物です。
自分がされた嫌なことに対しては、された相手やその行動をしっかりと長期的に記憶していますよ。
強引な人も嫌われてしまう可能性大です。
③距離のはかり方が下手な人は嫌われる
鳥さんに嫌われる飼い主さんの特徴、3つ目は『距離のはかり方が下手な人』です。
すこし例を挙げてみましょう。
〜その①『鳥さんをかまいすぎる』〜
『ずっと鳥さんを握っていたい』『たくさん話しかけたい』『バードトレーニングをがんばってもらいたい』など。
愛鳥さんのことが可愛くて可愛くて、溺愛したい気持ちはとってもよく分かります。
あなたの手の中が大好きな鳥さんでも、放鳥中毎回手の中で過ごすことに飽きてきて・・・
今日はあのおもちゃで遊びたかったなぁ・・・
と思いながら、手のひらに包まれているかもしれません。
ケージの中の止まり木でウトウトとリラックスしているのに、その可愛さのあまり、ケージに近づいて『かわいいねぇ・・・眠いの〜?』と話しかけてしまったり。
バードトレーニングを長時間させてしまったり。
そもそも鳥さんの集中力は何十分も持ちませんし、トレーニングのごほうびとしておやつを与えている場合は、お腹がいっぱいになって、ごほうびとしての効果が薄れたり、もちろん肥満にもつながります。
そしてもうひとつ・・・
〜その②『鳥さんをかまわなすぎる』〜
『放鳥中だけどスマホでYouTubeを観たい』『今日は仕事で疲れたから放鳥はお休みにしよう』
さっきの逆ですね。
放鳥中でもついついスマホを触ってしまうことってありますよね。
僕もつい、届いたLINEをチェックしたり、好きなYouTubeの更新通知が届くと再生しちゃったりすることがあります。
そんなとき、鳥さんは『ぼくともあそんでよ〜!』と言わんばかりに、スマホを触る僕の指をつついてきたり、時には噛み付いてきたりもします。
また、すごく疲れた状態で帰宅することもあるでしょう。
『ご飯食べたらさっさと寝るか・・・』というように、鳥さんとのコミュニケーション、放鳥タイムをさぼりたくなる気持ちも分かります。
僕も10年以上のバードライフのなかで、放鳥タイムを一度もサボったことがないか?と言われると、正直何度もありました。
僕たち人間は日中、会社や学校で仲間と接したり、いろいろな体験をしたり、自分の意思で生活をコントロールできます。
しかし、鳥さんは飼い主のあなたがいない間、ケージのなかでひとりでずっとあなたの帰宅を待っています。
帰宅して、玄関のドアを開けた瞬間、鳥さんたちからの賑やかな鳴き声で『おかえり!』『まってたよ!』と、あなたも歓迎されているのではないでしょうか。
あなたにどんな事情があったとしても、鳥さんはそれを理解することはきっと難しいでしょう。
一日10分でも20分でも良いです。
どんなに忙しくても、鳥さんと心を通わす時間を作りましょう。
かまいすぎることなく、かまわなすぎてもよくありません。
愛鳥さんがあなたとどんな距離感を望んでいるのか、日々の観察やコミュニケーションによって、把握できるようにしておきたいですね。
いかがだったでしょうか?
『鳥さんに嫌われる飼い主さん 3つの特徴』を解説させていただきました。
①がさつな人
②強引な人
③距離のはかり方が下手な人
上記の特徴に当てはまる方は、すこし意識して注意を払いつつ愛鳥さんと接しましょう。
よくよく考えてみると、僕たちの人間関係においても同じようなことが言えますよね。
もしかしたら、鳥さんから僕たちが学ぶことってたくさんあるのかも知れませんね。
あなたのバードライフを応援させてくださいね。
『鳥くさいどっとこむ』かたやまひとしでした。