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【書籍紹介】インコの心理がわかる本(セキセイインコとオカメインコを中心にひもとく)細川博昭

今日はこちらの本を紹介します。僕が初めてオカメインコをお迎えしたときに大変お世話になった一冊です。

ひとし

目次 


1章 鳥のことをもっと知ろう

・鳥の行動の基本を知る
・そもそも鳥って、どんな生き物?

 ほか


2章 鳥の心、鳥の体

・鳥にとって、世界はどんなもの?
・鳥たちが見ている世界:視覚

 ほか


3章 インコの感覚

・インコにとって、人間はどんな存在?
・自分を鳥と思ってる?

 ほか


4章 インコたちの気持ちと感情

・嬉しいことって、どんなこと?
・大きく口を開けて威嚇するような顔をする

 ほか


5章 人間に求められること、知っておきたいこと

・気持ちや感情があらわれる場所
・飼育は個性を見ながら

 ほか

※amazon商品の登録情報より引用
中でも特に興味深く、参考になった項目を紹介させていただきます。

ひとし

軽量化のために失った「豊かな表情」

鳥は飛行を優先するため、表情を作る筋肉を減らすことで軽量化をはかったそうです。表情が乏しい代わりに、体全体や歌うこと、ダンスなどで気持ちを相手に伝えるようになったとのこと。

※参考元:同書 第2章「鳥の心、鳥の体」より

ごきげんに歌うオカメインコのポテトくん
とはいえ、長年鳥と暮らしていると、微妙な表情の変化に気付けるようになります。その表情の解釈が合っているかどうかは分かりませんが、鳥にもヒトと同じように気持ちや感情の流れがあるのは間違いないと思います。

ひとし

オカメパニックの心理

オカメインコによく見られる通称「オカメパニック」は、鳥が就寝中の地震や突然の物音などが引き金となり、パニックでケージ内を飛び回ってしまう現象です。パニックによって外傷を負うこともあります。特にオカメインコは臆病な鳥です。パニックになったときの飼い主の正しい行動として、慌てずにケージに近づき優しく声を掛けるのが望ましいようです。

※参考元:同書 第3章「インコの感覚」より

ケージの中にいるオカメインコのポテトくん
我が家のオカメインコは、現在6歳。最近では地震や物音にも多少慣れたのか、パニックを起こすことはだいぶ減りました。しかし、若い頃は地震の揺れなどが原因でよくオカメパニックを起こしていました。その際はこの本のアドバイスを参考に、冷静にゆっくりと声をかけて気持ちを鎮めるようにしていました。

ひとし

どうして人間のことばを話すようになるの?

飼い鳥がヒトの言葉を覚えるのには理由があるようで、ヒト(飼い主)を群れの仲間だと認識し、ヒトの発する言葉がコミュニケーションの肝だと感じた鳥はその言葉を真似るとのこと。また、言葉や歌を発することの少ない鳥やメスに関しても、ヒトの言葉のニュアンスや表情などを観察して意図を汲み取ろうとしているそうです。

※参考元:同書 第4章「インコたちの気持ちと感情」より

この動画の 1:10 辺りでポテトくんが自分の名前を発しています
我が家のオカメインコのポテトくんは僕の口笛の歌真似、自分の名前を発することが出来ます。サザナミインコのなすびくんは歌は上手ではありませんが、自分の名前やカメラのシャッター音を真似るのが得意です。彼らなりに生活をより良いものにしたくて、それらの歌や音を真似ているのだと思うとけなげで可愛くてたまりません。

ひとし

インコはほめて伸ばす

飼い鳥にこんなことしてほしいな、こんなこと出来るようになったら可愛いだろうな、と飼い主は思うことがあります。そのような行動は直接教えることは難しいでしょうが、偶発的にそれらに近い行動をしたときにすかさず褒める(ごほうびを与える)ことで、鳥はその行動をしたあとに良いことが起こるということを学習するようです。

※参考元:同書 第5章「人間に求められること、知っておきたいこと」より

握手をするサザナミインコのなすびくん
握手をするサザナミインコのなすびくん
我が家の鳥たちにはコミュニケーション手段のひとつとして、クリッカートレーニングを行っていますが、本書のこの項目がとても参考になりました。

ひとし

インコの心理がわかる本の表紙
今でもこの本をときどき読み返します。飼い鳥の心理すべてが分かるわけではありませんし、そもそも動物と会話できない以上、あくまで推測の域は出ません。しかし、このように接すれば飼い鳥の心理を少しでも理解出来るようになるのではないかというヒントがたくさん詰まっています。飼い鳥との距離感、観察の大切さなどを知ることで、コミュニケーションはより深いものになります。これからインコなどの鳥をお迎えする予定の方はもちろん、すでに鳥と暮らしている方には鳥の気持ちに寄り添う一助になるでしょう。おすすめの一冊です。

ひとし

著者の細川博昭先生のツイッターはこちら