文鳥をお迎えしたくてペットショップへ行く予定なんですが、鳥さんを飼うのは初めてで。
できれば健康な鳥さんを選びたいんです。
健康な鳥さんかどうか見分けるコツってありますか?
『鳥くさいどっとこむ』のかたやまひとしです。
バードライフを始めるすべての人が『健やかに長生きしてくれますように・・・』と、願いながら鳥さんをお迎えしているでしょうね。
今回は、鳥さんをお迎えするときにペットショップなどでココだけは必ずチェックしてほしい項目をお伝えしますね。
目次
【目】をチェック!
まずは『目』について。
目の周りが目やになどで汚れていないか
結膜炎などの目の疾患だけでなく、呼吸器系の疾患が進行することで目やになどが出る場合もあります。
目力があるか
体調を崩しているときの鳥さんは、いつもより目を見開いている力が弱く感じられます。
しばらく観察してみて、一時的に眠そうにしているのではなく、常に目力が弱い鳥さんは体調を崩しているかもしれません。
【鼻】をチェック!
くしゃみをしていないか、鼻水が出ていないか
単にほこりやゴミなどが鼻につまってくしゃみをしていたり、飲んだ水などが鼻から出てしまっている場合には問題はありませんが、そうでなければ細菌性もしくは真菌性による鼻炎にかかっている可能性もあります。
細菌性の鼻炎であれば、抗生物質での治療。
真菌性の鼻炎であれば、抗真菌剤での治療が必要となる場合があります。
【くちばし】をチェック!
噛み合わせに問題がなく、餌を食べることができているか
幼鳥さんの嘴の変形は、栄養が足りていない可能性があります。
【羽】をチェック!
汚れていないか
健康状態の良い鳥さんであれば、自分の羽をきれいに保つように羽繕いをしています。
あまりに汚れているようであれば、羽繕いをする元気がないほどに体調を崩してしまっているのかもしれません。
左右バランス良く折りたたむことができているか
片方がだらりと下がっているような場合、脱臼や骨折をしている可能性もあります。
【脚】をチェック!
止まり木をしっかりと掴んでいるか
止まり木でふらふらしていたり、歩き方や立ち方がおかしい場合、幼鳥さんなどであれば、挿し餌の栄養分が足りないことによる『栄養性脚弱症』や、脚を骨折・捻挫している可能性もあります。
脚が太いか
とくに雛や幼鳥さんにおいて、僕の経験上での話ですが、脚が太い鳥さんは比較的丈夫な成鳥さんになる気がします。
ちなみに僕はラムネくんをお迎えするときに、とにかく『脚が太くてしっかりしている』文鳥さんを・・・と、ラムネくんを選びました。
オープニングでも少し触れましたが、我が家の文鳥ラムネくんは現在10歳の老鳥さんですが、いままで大きな病気などをしたことがありません。
【おしり】をチェック!
汚れていないか
フンの状態が悪いと、つまり体調が悪いと、おしりが極端に汚れていることがあります。
以上のように、体それぞれの部位ごとに、よーく観察をして気になることがあればショップのスタッフさんに質問をすることをおすすめします。
元気があるか
チェックしてほしい項目は、体の部位だけではありません。
鳥さんの『動き』についても観察しましょう。
とってもシンプルな判断基準です。
プラケースやケージの中でずーっとじっとしているのではなく、所狭しとちょこまかと動き回っていたり、他の鳥さんの背中を踏んづけて移動していたり。
とにかくせわしく動いている。
眺めていて、笑っちゃうくらいやんちゃな鳥さんは、体も心もタフかもしれません。
食欲があるか
餌をしっかりと食べているかどうかも確認したいところです。
雛も幼鳥も成鳥も老鳥も、食欲は健康状態の良し悪しをはかる上で、とってもわかりやすいバロメーターのひとつです。
他の鳥さんを押しのけてでも、ガツガツと餌に食らいついている鳥さんの健康状態は決して悪いことはないです。
タイミングによっては、お腹いっぱいの状態かもしれませんので、普段の食欲についてショップのスタッフさんに尋ねてみるのも良いでしょう。
人を怖がっていないか
人が近寄ると、ぴょんぴょん、トコトコと近寄って来てくれる。
餌がもらえるのかと、一生懸命に鳴いてくちばしをパクパクさせてくる。
その鳥さんの性格・個性でもあるので、健康状態とはそれほど関係がないかもしれませんが、どんな人にでも懐きやすい鳥さんは、お迎え後の環境変化による食欲不振などの可能性も低いかもしれません。
なにより、自分にまっしぐらに近寄って来てくれる鳥さんに何かしらの運命を感じる人も多いでしょうね。
定期的な健康診断を
今回紹介したチェック項目を参考に健康な鳥さんをお迎えできたとしても、長いバードライフのなかで体調を崩したり、ときには感染症にかかってしまうこともあります。
もしかすると鳥飼いさんのなかには、愛鳥さんが一度も動物病院のお世話になったことがないという方もいるでしょう。
しかし、それはたまたまその鳥さんが遺伝的に体の丈夫な個体だったのかもしれませんよ。
このブログや、YouTube『鳥くさいちゃんねる』の解説動画やライブ配信でも何度もお伝えしていますが、年に数回の定期的な健康診断を受けさせてあげることをおすすめします。
爪切りをしてもらうついででも良いんです。
病院には健康な状態なときのカルテも残せますので、今後何か不調があったときにも比較が可能となりますし、飼い主のあなたと獣医師とのコミュニケーションを深める機会にもなることでしょう。
診てもらうのは鳥さんですが、症状や治療の方針、日常の飼育のアドバイスなどを伺う際に、飼い主のあなたが遠慮なく獣医師に質問などができる関係であったほうが、コミュニケーションがスムーズで認識の相違なども発生しにくいです。
我が家では健康な状態だと思われるときでも、毎月1羽ずつ、4羽いますのでそれぞれが年に最低でも3回の定期健診を受診しています。
そして、お迎え時にはぜひ、鳥さんの総合健康診断、いわゆる『バードドック』も受診させてあげるとなお良いでしょう。
感染症の有無なども調べることが可能ですので、すでに先住の鳥さんがいるのであれば、感染の拡大を防ぐこともできます。
『バードドック』の受付が可能な動物病院を問い合わせするなどして、お迎え前に調べておくことをおすすめします。
おわりに
その他にも、鳥さんの健康を保つために、食餌管理・体重管理・温度管理、そして毎日よく観察をすることがとても大事です。
親鳥から預かった大切な命です。
飼い主の私たちができるかぎりのことをしてあげましょう。
これからもあなたのバードライフを応援させてくださいね。
『鳥くさいどっとこむ』かたやまひとしでした。