今日も愛鳥さんとのバードライフ、楽しんでいますか?
『鳥くさいどっとこむ』のかたやまひとしです。
今回は、『これからインコなどの鳥さんを初めてお迎えしてみようかな』と考えている鳥飼い初心者の方へ向けて『飼育しやすい鳥』という観点から、はじめての愛鳥さん選びの参考に少しでもなれば・・・と思い、『飼いやすい鳥』をランキングにして発表し、それぞれの鳥さんの飼育しやすい点や特徴などについても解説します。
今回の『飼いやすい鳥ランキング』のコンテンツを製作するにあたって、事前にYouTube『鳥くさいちゃんねる』にて、視聴者のみなさまにアンケートのご協力をお願いしました。
合計132名の鳥飼いのみなさまにご回答いただきました『飼いやすいと感じている鳥種』と『おすすめする理由』を元に、ランキングを作成しました。
また、併せて愛鳥さんの画像もご提供いただきましたので、一部の鳥さんのみとなってしまいますが、掲載させていただきます。
『おすすめの鳥種とその理由』をこれから紹介せていただきますが、同じ鳥種でも、僕たち人間と同じように一羽一羽に個性があります。
その性格や行動の特徴には個体差があり、必ずしも飼いやすい理由の特徴が、これからあなたがお迎えする鳥さんと同じであるという保証はありません。
あくまで、お迎えする鳥種を選ぶ際の判断材料のひとつとして、ご参考いただければ幸いです。
目次
第1位:セキセイインコ(48票)
見事『飼いやすい鳥ランキング』の1位に輝いたのは『セキセイインコ』です!
予想通り、と思われた方も多いのではないでしょうか。
では、セキセイインコに投票してくださったみなさまからの『おすすめする理由』をいくつか紹介させていただきますね。
生体価格やケージ等の初期費用が他の鳥さんよりは比較的安くて、手が届きやすいです。
餌やりや糞の始末が簡単です。
そして、とにかく賢いんです。
自立心もあるし、身体が丈夫であまり手がかからないんです。
当時小学1年生の私でもお世話ができましたよ。
個体差はあると思いますが、病院に一度も行ったことがないほど。
今まで飼った鳥さんの中でも体が強いなと感じました。
他の鳥さんよりも鳴き声が小さいなと思います。
ほどよく懐いてかまってちゃんすぎない。
ろう膜の色からオス・メスを判別しやすいので、早い段階から食事量や温度管理による発情予防ができます。
飼っている人が多くて、情報が多い。病院選びにそれほど困らない。
ひとり遊びが上手な鳥さんです。
暑さ・寒さにも比較的強い。
好奇心が旺盛で感情豊か。
人を思いやれる鳥さんだと思う。
セキセイインコの体長は約20センチ、体重は35g前後、飼育下における寿命は7年〜13年。
野生では、オーストラリア内陸の乾燥地帯に生息しています。
飼育下のセキセイインコは、好奇心旺盛で人懐っこい性格の個体が多く、にぎやかな環境を好むのでセキセイインコ同士で鳴き交わしてコミュニケーションを取り合ったりと、とても社交的です。
また、とくにオスは人間の言葉を覚えておしゃべりを披露してくれる子もいます。
短い単語はもちろん、たとえば昔話の一節をまるごと暗記したりすることもあります。
そして、なんと言っても、数千にも及ぶ種類豊富で多彩な羽色や模様のバリエーションもセキセインコの大きな魅力のひとつです。
おそらく日本における飼い鳥のなかでは、圧倒的な飼育数を誇っているであろうセキセイインコ。
あなたのバードライフの最初のパートナーとして、お迎えを検討してみるのも良いかもしれませんね。
僕もいつかお迎えしてみたいと憧れている鳥さんです。
第2位:文鳥(38票)
『飼いやすい鳥ランキング』第2位に輝いたのは『文鳥』です!
では、文鳥に投票をしてくださったみなさまからの『おすすめする理由』をいくつか紹介させていただきますね。
体のサイズが小さくて、ケージの場所を取りません。
鳴き声も小さいので飼いやすいなと感じました!
日本の気候に順応している鳥種だと思います。
毎日のお世話が楽です。
必要な費用に対して、文鳥が返してくれる幸福感の大きさがハンパないです。
飼っている人が多く、書籍やSNSでも情報を収集しやすいです。
インコよりお口が大きく開くので、ヒナの挿し餌がしやすかった。
ツンデレの子が多いけど、パートナーとして認められればかなりベタベタしてくれます。
文鳥の雛は『そのう』がはっきりと見えるので、どれくらい食べたか、空っぽになったかがわかりやすい。
文鳥はインコよりも噛む力が弱いので、噛まれてもそれほど痛くないです。
指を噛まれて流血して、心が折れることもありません。
他の鳥種より比較的、診てくれる病院を見つけやすい。
文鳥の体長は約14センチ、体重は25g前後、飼育下における寿命は7〜10年。
原産地はインドネシアですが、現在はハワイ島などでも野生の文鳥を見ることができます。
実は、僕のバードライフは、2011年の春に白文鳥のチロルちゃんをお迎えしたことに始まります。
その翌年には桜文鳥のラムネくんをお迎えして、つい先日10歳の誕生日を迎えることができました。
まわりの鳥友達の文鳥の話を聞いてもそうなんですが、我が家のラムネくん、そして2020年に9歳で旅立ってしまったチロルちゃん、どちらもお迎えして何かしらの病気にかかったことがなく、もちろん年に3回ほどの定期健康診断を受診してはいますが、本当に身体が丈夫だなぁと感じます。
飼育のしやすさという点以外での、僕が文鳥に感じている最大の魅力は『気まぐれ』なところです。
放鳥中、僕にベッタリ寄り添うこともあれば、自分の興味のおもむくままにマイペースに遊んでいることもあります。
キャルルルとめちゃくちゃ叱られる日もあります。
僕自身は、文鳥・オカメインコ・サザナミインコ、3種類の鳥種しか飼育した経験はありませんが、個人的には初めてのバードライフに一番おすすめの鳥さんは、この文鳥です。
第3位:オカメインコ(13票)
『飼いやすい鳥ランキング』第3位は『オカメインコ』です!
では、オカメインコに投票をしてくださったみなさまからの『おすすめする理由』をいくつか紹介させていただきますね。
懐いてくれやすくおりこうさんが多い印象です。
たくさんカキカキさせてくれるのでスキンシップを取りたい方には特におすすめの鳥さんです。
オカメインコは飼い主さんとコミュニケーションを取るのが大好きです。
ホワイトフェイス種は丈夫で、あまり病気になりにくいような気がします。
空気を読むことができるのか、呼び鳴きもここぞというときだけだったり。
放鳥してもそばにいてじっとしてくれていることが多く、とにかく賢いので、飼い主さんは楽ができると思います。
オカメインコの体長は約30センチ、体重は80〜100g、飼育下における寿命は15〜20年。
野生のオカメインコは、オーストラリア内陸の乾燥地帯に生息しています。
みなさまからお寄せ頂きました『飼育初心者の方でも、オカメインコが飼いやすい理由』。
実は『こういうところが飼いやすいですよ』という、具体的な理由を挙げられてる方がいらっしゃらなかったんです。
『人に懐きやすくて、コミュニケーションを取りやすい』という意見がほとんどでした。
もちろん、それも飼いやすいという理由にはなりますけどね。
僕自身、オカメインコとのバードライフは10年ほどになります。
しかしながら、オカメインコを飼いやすいと感じたことは・・・
正直、あまり無いんです。。。
たとえば・・・オカメインコは、環境の変化に弱いところがあります。
我が家のオカメインコ、ポテトくんはお迎えして丸2日、新しい環境に慣れずに絶食してしまいました。
体重が一気に10gほど減少して、緊急入院させました。
また、臆病な性格が多いとされるオカメインコは、地震の揺れや物音、光など予期しない突然のアクシデントが引き金となって、パニック状態におちいることが他の鳥種よりも断然多いことで知られています。
オカメパニックという言葉が存在するほどです。
他にも、オカメインコの身体からは、脂粉と呼ばれるフケのような白い粉が出るんですが、この粉を人間が日常的にたくさん吸ってしまうことで、アレルギー反応を起こす可能性もあります。
僕自身も喘息持ちなので、ポテトくんのケージを掃除する際には、必ずマスクを装着して脂粉をできるだけ吸わないように対策をしています。
オカメインコは『決して飼いやすくはないよ』という点も挙げてしまいましたが、それらのデメリットを遥かに上回る人懐っこさ、感情がとっても豊かで賢いところなど、感情を読み取りやすいという点で、バードライフのスタートとしてもおすすめできる鳥さんだと思います。
第4位:サザナミインコ(10票)
『飼いやすい鳥ランキング』第4位は『サザナミインコ』です!
では、サザナミインコに投票をしてくださったみなさまからの『おすすめする理由』をいくつか紹介させていただきますね。
優しい鳴き声で噛む力も強くなく、穏やかな性格です。
女の子でも練習して簡単な言葉をひとりごとのように喋るようになりました。
寒さに強く、他の鳥さんと比べるとそれほど保温に気を遣わなくても大丈夫な気がします。
見えなくなった飼い主を呼ぶときの鳴き声(呼び鳴き)は、かなり大きいですが、ふだんは小さくさえずってくれますよ。
ものごとにあまり動じることがないので、パニックになりにくいです。
一箇所に留まる時間が長いので、長時間の放鳥でも飼い主が疲れにくいです。
つまり、放鳥中の集中力が保てます。
サザナミインコの体長は約15センチ、体重は45〜55g、飼育下における寿命は 10年前後。
野生のサザナミインコは、中央アメリカから南アメリカにかけての山岳地域、暗い森林のなかなどに生息しています。
飼育のしやすさについては、みなさんに挙げて頂きましたので、僕が普段から感じているサザナミインコの魅力をお伝えします。
以前、当ブログの記事『サザナミインコってどんな鳥?』でも解説をしましたが、サザナミインコの最大の魅力はズバリ・・・『不思議ちゃん』なところです。
サザナミインコと暮らす前に、他の鳥種とのバードライフを過ごされていた方には共感をしていただけるかもしれませんが、サザナミインコは、感情の流れを読み取りにくいな・・・と感じます。
でも、その予測不能な動きがたまらなくおかしく、毎日の放鳥タイムは常に新鮮で飽きることがありません。
部屋中を飛び回ったり、ちょこまかと歩いていたかと思うと、突然静止してしばらく一点を見つめ続ける姿は、まるで宇宙と交信をしている宇宙人のようです。
『なんで?なんで?』の連続で、家族のなかのムードメーカーになってくれること間違いなしです。
唯一、困っていることと言えば・・・朝に排出する溜め糞の量です。
こんな小さな身体のどこにしまいこんでいたんだ?というくらい多量で水分を多く含んだ糞をします。
高いところからプリッとしたときは、ボトッ・ベチャッと手応えのある音がするほどです。
でも、これも慣れてしまえば、多量であればあるほど『えらいね〜たくさんでたね〜』と心から喜んでほめることができるようになりますよ。
第5位:コザクラインコ(7票)
『飼いやすい鳥ランキング』第5位は『コザクラインコ』です!
では、コザクラインコに投票をしてくださったみなさまからの『おすすめする理由』をいくつか紹介させていただきますね。
とにかく人が大好きです。
パートナーや家族の一員として鳥さんをお迎えしたい人や、密な関係を築きたい人にはかなりおすすめ。
鳴き声は甲高いですが、集合住宅でも飼育することができる程度ではないかと思います。
お目々がまん丸でとっても愛嬌があります。
飼い主さんにベタ慣れする子も多く、遊び方も面白いです。
コザクラインコは、体長が約15センチ、体重は45〜55g、飼育下における寿命は10〜15年。
野生のコザクラインコは、アフリカ南西部のアンゴラからナミビアに生息しています。
通称『ラブバード』とも呼ばれているとても愛情深い鳥さんです。
一羽単独で飼育した場合、飼い主さんに深い愛情をしめしてくれる場合が多く、また、ペアでの飼育ではコザクラインコ同士で、仲睦まじく寄り添ってくつろいだり、羽づくろいをしあったりする光景も楽しむことができるかもしれません。
ただ、愛情深いがゆえに、メインの飼い主さんとラブラブな関係になった場合、同居している他の鳥さんやご家族の方にヤキモチを焼くことがあります。
また、かまってあげる時間が少ないと、自分で自分の羽根を抜いてしまう『毛引き』という行動に走ってしまうこともあります。
(※毛引きを引き起こすストレス要因はさまざまです)
ご自身もしくはご家族で、コザクラインコにたっぷりの愛情をそそぐことができる気持ちと時間的な余裕さえあれば、コザクラインコはあなたにたくさんの愛を返してきてくれるでしょう。
そんな愛に溢れたラブバード、コザクラインコの魅力にどっぷりと浸かってしまった鳥飼いさんが、コザクラ沼から抜けられなくなってしまったという話はよく聞きます。
第6位〜第9位の鳥さんたち
- 第6位:ウロコインコ(4票)
- 第7位:マメルリハ(3票)
- 第8位:アキクサインコ(2票)
- 第9位:アケボノインコ(1票)
- 第9位:オキナインコ(1票)
- 第9位:カナリア(1票)
- 第9位:ナナイロメキシコインコ(1票)
- 第9位:ボタンインコ(1票)
- 第9位:錦華鳥(1票)
- 第9位:十姉妹(1票)
まとめ
今回の『飼いやすい鳥ランキング』で上位にランクインした鳥さんたちは、総合的に見て、たしかに飼育がしやすい鳥さんたちではあります。
しかし、飼育がしやすいポイントだけに着目してお迎えを考えるのではなく、これから始まるバードライフにおいて遭遇するであろうさまざまなデメリットもしっかりと把握した上で、あなたの性格やライフスタイルに合いそうな鳥さんをお迎えすることをおすすめします。
あなたのバードライフを応援させてくださいね。
『鳥くさいどっとこむ』かたやまひとしでした。