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オカメインコをお迎えしようと考えているんだけど、平均的な寿命ってどれくらいなのかなぁ。
オカメインコなどの小動物って案外長生きなんですよ。オカメインコに限った話ではありませんが、お迎え前にペットの寿命の目安を知っておくことはとても大事なことです。
今回はオカメインコの寿命、長生きのコツなどを解説しますね。
ひとしさん・・・ぼくはあと何年生きられるのでしょうか・・・
ポ、ポテトくん・・・いきなりシリアスに登場だね💦
ポテトくんは今年8歳になるよね。
大丈夫、まだまだ長生きできるし、ちゃんと健康に暮らせるようにお世話するから安心して。
オカメインコの平均的な寿命は15年〜20年と一般的には言われています。
この数字はあくまで目安でしかありませんので、20歳を過ぎても健康に暮らしているオカメインコはいますし、10歳未満で亡くしてしまったとしても必ずしも飼い主さんの飼育方法に間違いがあったということでもありません。
身体の強さは飼い主さんが整える環境や食事などで、ある程度はコントロールできますが、人間と同じでもともと身体の強い子いれば弱い子もいます。
そういえば、ぼくがお迎えされたばかりのとき病院に何回も連れて行ってもらったおぼえがあります。
そうそう、我が家の新しい環境になかなか慣れることができなかったんだよね。
飼い鳥のオカメインコは1歳を迎えるまで(雛〜若鳥時代)に落鳥(鳥が命を落とすこと)するケースが少なくありません。
この期間は体調を崩しやすかったり、気温の寒暖差に負けてしまったり。
お迎えされたお家の環境になかなか慣れることができなかったり。
我が家のオカメインコ、ポテトくんもお迎えしてまもなく新しい環境に慣れず食事が摂れなくなり、体重が2日で20グラム近く減ってしまいました。
緊急入院をし、その後も安定した体重に戻るまで数ヶ月は通院や入退院を繰り返し、ときには獣医師さんに指導してもらった上で我が家で僕自身が流動食を与えるということもありました。
体調を崩しやすく不安定な最初の1年を乗り越えれば、オカメインコは比較的長生きができます。
もちろん、そのためには飼い主が適切な飼育ができるかどうかがポイントにもなります。
のちほど、長生きをしてもらうコツも解説しますね。
ところで、ぼくたちオカメインコでいちばん長生きした記録は何歳くらいなんですか?
ネットで調べてみたよ。
ギネス記録に登録されているのは、アメリカのニューメキシコ州アルバカーキに住んでいるヴィッキーアランダさんのオカメインコ「サンシャイン」ちゃんが32歳で記録はされているね。
ただ、このサイトのコメント欄に「我が家のオカメインコ、モーちゃんは35歳で、今年の11月には36歳になります」とコメントが投稿されてあるね。
ギネス記録登録は32歳がトップだけど、実際は40歳近くまで長生きしているオカメインコもいるかもね。
よし、ぼくもギネス記録に挑戦します!
愛鳥には一日でも長生きしてもらって、できればずっとずっとそばにいてほしいと思うのが飼い主みんなの願いだと思います。
オカメインコに心身ともに健康で長生きしてもらえるように、僕たち飼い主ができることをまとめてみました。
人間と同様で、オカメインコもバランスの取れた食事管理が望ましいです。
オカメインコの食事は主に以下の3つに分類されます。
・主食(シードもしくはペレット)
・副食(野菜・ボレー粉・カトルボーン・サプリメント など)
・おやつ(えん麦・粟穂・リンゴ など)
総合栄養食であるペレットが主食であれば、副食・おやつを与える必要は栄養的にはありませんが、シードが主食の場合は、シード食で足りない栄養分を副食やおやつで補う必要があります。
ただ、ペレットが主食の場合でも『食の楽しみ』という点でオカメインコに精神的に満足な食事環境を用意するのが望ましいと個人的には考え、我が家では主食のペレットのほかに豆苗やえん麦、粟穂などを放鳥の時間に少量ですが与えています。
ペレットとシードの比較、ペレットへの切り替え方、おすすめのペレットランキングなどの記事もぜひお読み下さいね。
ぼく、このバードアスレチック大好きです。
最近、このはしごを降りることできるようになったんです!
放鳥中は出来るだけ運動したいもんね!
野生のオカメインコと違って飼い鳥のオカメインコは、採食行動(餌を探すこと)をすることなく食事が用意されるため、肥満になりやすい傾向にあります。
肥満になることで肝機能障害を引き起こしたり、心臓や脚への負担が増えます。
肥満を予防するには、一番は食事量の管理が効果的ですが放鳥時の運動なども対応策としては有効です。
ぼく、寒い季節は苦手です。
鳥は特に冬の寒さには弱いからね。
オカメインコに限った話ではなく鳥は冬の寒さに弱い個体が多く、特に初めての冬を迎える幼鳥、年齢をかさねた老鳥、病鳥は温度管理に注意してあげましょう。
夏に関しても、熱中症(熱射病)のような症状に陥ることがあります。
開口呼吸をしていたり、(体温調整のために)翼を広げるしぐさを繰り返しているようなら要注意です。
下記の記事に寒い季節と暑い季節の温度管理について解説しています。ぜひ、お読み下さいね。
野生の鳥も飼い鳥も外敵の攻撃から身を守るために、体調が悪くても本能的に平気なフリをします。
飼い主さんの毎日の観察によって、鳥の不調やケガに気づいてあげることも大事ですがそれには限界があります。
予防医学の観点からも、定期的に動物病院に診察を受けることをおすすめします。
毎日ぼくたちのお部屋をきれいにしてくれてありがとうございます。
ポテトくんも僕もケージの中が綺麗だと気持ちいいよね。
餌の食べかすやうんちは、ちゃんと毎日お掃除しないとね。
日々の大切なお世話のひとつにケージ掃除があります。
ケージ内の餌入れに残っている餌のかすやフンなどは、毎日綺麗に掃除をして取り除いてあげましょう。
特に餌のかすを放置してしまうと、季節によっては細菌やカビの発生につながります。
また、オカメインコの場合は身体から出る脂粉(フケのような粉)も綺麗に除去しましょう。
脂粉に関しては、我々飼い主がたくさん吸ってしまうことでアレルギーを起こす可能性があります。
これから先、どんなことが起ころうとも君たちは僕に守られているからね。
ありがとうございます。
これまでに挙げた長生きさせるコツすべてに共通することは、やはり僕たち飼い主のオカメインコに対する愛情ではないでしょうか。
適切で愛情のこもったお世話はもちろんですが、飼い主が注ぐ愛情は言葉が通じなくてもオカメインコは必ず感じ取ってくれています。
鳥は群れをなす生き物です。
群れのパートナーとして、飼い主をいつも見つめています。
人間も動物も自分以外の家族や仲間とコミュニケーションを取ることで、精神的な健康を保てます。
どうか、あなたのオカメインコが生涯を閉じるその日まで、たっぷりと愛情を注いであげてくださいね。
そして、もし万が一、平均的な寿命年数よりも早く生涯を閉じたとしてもあなた自身を責めないでください。
どんなに愛情を込めても、手を尽くしても助からない命はあります。
ただ、すこしでも後悔をしないように、毎日あなたのオカメインコと向き合ってくださいね。
あなたと愛鳥さんのバードライフがより良いものとなりますように!それでは、また。バードライフアドバイザーのかたやまひとしでした。