最近、文鳥をお迎えしたんですが、もう可愛くて可愛くて・・・
でも、この子もいつか旅立つ日が来るんだって考えると、とても悲しい気持ちになります。
鳥さんとの暮らしを少しでも長くさせる秘訣などはありますか?
文鳥さんのお迎え、おめでとうございます!
文鳥さんとのバードライフを穏やかに、すこしでも永く健やかにすごしたいですよね。
では、今回は『鳥さんを長生きさせる5つのコツ』というテーマで解説をしますね。
目次
①肥満にさせない
『鳥さんを長生きさせる5つのコツ』1つ目は・・・
『肥満にさせない』です。
肥満は、鳥さんの動脈硬化・心疾患・肝疾患などを引き起こす原因にもなります。
あなたは、ケージ内のエサ箱にエサを入れっぱなしにしていませんか?
エサの量を計ることなく、大量に入れてはいませんか?
目の前にエサがあると、延々と食べ続けてしまう鳥さんもいます。
下の表にある『目安となる平均体重』をはるかに上回っている場合や、かかりつけの獣医師に『太り気味ですね』と診断された場合には、食事制限が必要かもしれません。
食事制限は、かかりつけの獣医師の指導の元、おこなうことをおすすめします。
ちなみに、運動も効果がないわけではありませんが、鳥さんにとって飼育下における室内での運動量は微々たるものですので、肥満を防ぐ効果的な手段とは言い難いです。
人間も鳥さんも、肥満は万病の元。
『肥満にさせない』ことで、愛鳥さんを病気から守りましょう。
②快適すぎる温度に気をつける
『鳥さんを長生きさせる5つのコツ』2つ目は・・・
『快適すぎる温度に気をつける』です。
この解説に入る前に、まずは鳥さんと温度の関係についてお話します。
野外の厳しい環境下に順応して生活している野鳥さんと違って、多くの飼い鳥さんは寒さにも暑さにも弱い個体が多く、特に初めての冬を迎える幼鳥さんや年齢をかさねた老鳥さん、病気を患っている鳥さんは寒さにとても弱いです。
体を冷やしてしまうことで、免疫力が低下して体調を崩したり、隠れていた感染症が発症してしまうこともあります。
一方で、夏の暑さにも注意が必要です。
人間と同じように、熱中症のような症状に陥ることがあります。
鳥さんが口をパクパクさせながら呼吸をしていたり、体温を調節しようと頻繁に翼を広げるしぐさを繰り返しているのは、危険なサインです。
熱中症は悪化すると、ぐったりしてしまったり、痙攣を引き起こすこともあります。
つまり、冬はしっかりとケージ周りやケージ内を飼い主さんが保温してあげる必要がありますし、夏もエアコンなどで室温が高温になりすぎないようにコントロールすることがとても重要となります。
しかし、一年中快適な室温のなかで暮らすこととなると、ひとつ心配なこともあります。
それは、発情を促してしまう原因になることがある、ということです。
人間の出産と同じように、鳥さんの産卵も危険を伴う命がけの行為です。
鳥さんは、相手のオスがいなくても、メスが一羽で雛が孵ることのない無精卵を産むこともありますので、繁殖を考えていないのであれば、無駄な発情は避けてあげたいところです。
また、過発情(いわゆる持続的な発情)によって発症する病気や症状もありますので要注意です。
鳥さんは野生下では、気温の温かい時期になると繁殖活動が盛んになります。
つまり、飼い鳥さんも冬など寒い時期なのに暖房でぬくぬく温かい室内環境だと、発情しやすくなってしまいます。
一年中『快適すぎる温度』にならないよう、ある程度の四季を感じるような温度管理を心がけましょう。
YouTube『鳥くさいちゃんねる』では、家電をスマート化させる【SwitchBot】というシリーズの『温湿度計プラス』と、あらかじめ条件設定した室温に自動的にエアコンを制御する『ハブミニ』という商品をレビューしています。
飼い主さんの工夫次第で、一年中『快適すぎる温度』にならないような設定をおこなうことができます。
ぜひこちら🔽の動画もチェックしてみてくださいね。
③毎日の体重チェック
『鳥さんを長生きさせる5つのコツ』3つ目は・・・
『快適すぎる温度に気をつける』です。
さきほど、肥満になった鳥さんの体重を気にする必要があることをお伝えしましたが、それ以外にも、つまり肥満でない鳥さんでも毎日体重を計る必要性があります。
急激な体重増加は腫瘍ができていたり、メスの場合は抱卵の可能性も考えられます。
逆に急激な体重減少は何らかの疾患、感染症や中毒の可能性も。
できれば、体重の推移を紙のメモでもスマホでもパソコンにでも良いので、記録を残しておくことをおすすめします。
なお、体重チェックは毎朝同じ時間帯に行うことをおすすめします。
理由としては、朝は空腹状態に近いこと、時間帯をそろえることで体重の推移をより正確に知ることができるからです。
『毎日の体重チェック』は、私たち飼い主がはっきり数字として、鳥さんの健康状態を確認できる唯一の手段です。
④健康なときにこそ動物病院へ
『鳥さんを長生きさせる5つのコツ』4つ目は・・・
『健康なときにこそ動物病院へ』です。
健康なときにこそ、定期的に動物病院で診てもらうことはとても大事です。
我が家では4羽が毎月1羽ずつ、つまりみんな年に最低でも3回は病院で健康診断を受けていることになります。
僕がお世話になっている動物病院では、『糞便検査』と『触診・視診・聴診』の健康診断を受診しています。
『糞便検査』では、消化不良がないか、水分過多や下痢の状態ではないか、色に異常はないか、血便ではないかなどを顕微鏡で確認し、細菌や真菌、寄生虫の有無が分かります。
そして『触診・視診・聴診』によって、骨格と筋肉に見合った適正体重であるかどうか、羽根やくちばしの状態が良好であるか、心肺の音に異常がないか聴診器で確認をします。
また、爪が伸びていたら爪切りもお願いしています。
定期的に動物病院で健康診断を受診することをおすすめする理由は、とてもシンプルです。
病気を早期発見できる可能性が高くなり、それだけ早い段階での治療を始めることができるから。
そして、もうひとつ。
結果として、早期治療で病気を完治させることができれば、医療費を大幅に抑えることができるからです。
重篤な病気であっても早期に発見できることで、愛鳥さんの命を守ることができるかもしれません。
当たり前ですが、鳥さんは自ら『病院へ行きたい』とは言ってくれませんよ。
⑤ひとりぼっちにさせない
ここまで主に『体』の健康維持についての解説をしてきましたが、『鳥さんを長生きさせる5つのコツ』最後5つ目は・・・
『ひとりぼっちにさせない』です。
最後は心の健康維持についても考えていきましょう。
鳥さんは本来、野生では群れをなして生活をする動物です。
野生では鳥さんは捕食される側。
1羽で生活をするよりも100羽など多数で群れをなすことにより、すこしでも自分の命を外敵から守ることができますし、群れの仲間同士で、鳴き声によって危険を知らせ合うこともできます。
これらの習性が本能的に備わっていることがわかる次のような『飼い鳥さんあるある』を経験する飼い主さんは多いです。
飼い主さんがトイレに行こうとするだけで、『ねぇ!どこにいっちゃうの?』といわんばかりに大声で鳴き始めることがあるんです。
いわゆる『呼び鳴き』とも言われます。
ひとりぼっちになってしまうことに、強い不安を覚えるんでしょうね。
通常、飼い鳥さんは野生では暮らした経験はありませんが、本能的にひとりぼっちでいることに不安を覚えますし、大きなストレスを抱えることになります。
ちなみに、スイスでは野生で群れをなして生活をしている鳥やモルモット、金魚などの単独飼育が法律で禁止されているそうです。
一羽飼いの場合で、お迎え当初は放鳥タイムなどもたっぷりと取れていたのに、仕事やライフステージの変化によって、触れ合う時間が極端に減ってしまったのであれば、2羽目の鳥さんをパートナー、仲間として、お迎えすることも考慮して良いかもしれません。
普段から、放鳥タイムをしっかり確保したり、たくさん声をかけるなどのコミュニケーションを深めるのはもちろん、物理的にも精神的にも鳥さんをできるだけひとりぼっちにさせないでくださいね。
おわりに
今回は、『鳥さんを長生きさせる5つのコツ』について解説をしました。
- 肥満にさせない
- 快適すぎる温度に気をつける
- 毎日の体重チェック
- 健康なときにこそ動物病院へ
- できるだけひとりぼっちにさせない
心身ともに健康なバードライフを鳥さんに送ってもらえるよう、これらのコツをぜひ実践してみてください。
そして、鳥さんのためにもあなた自身の健康管理も怠らないようにしてくださいね。
これからもあなたのバードライフを応援させてくださいね。
『鳥くさいどっとこむ』かたやまひとしでした。