今朝、いつものように鳥たちのケージを掃除し、新しいペレットと水を交換し終えて朝食を摂ろうとしていたところ・・・
サザナミインコのなすびくんの様子がおかしいことに気が付きました。
上の画像にあるように「オエッ、オエッ」と吐き気をもよおしていたのです。
サザナミインコのなすびくんは、とにかく早食い。
故に餌を詰まらせてしまうのか、そのような「オエッ、オエッ」という行動がよく見られます。
その際は自分で水を飲んだり体を小刻みに揺らすなどして、しばらくすると何事も無かったかのように平常にもどります。
しかし、今回は違いました。
日中は常に活発ななすびくんが、吐き気をもよおすと同時に眠そうなけだるい目の表情を見せるのです。
そして、大げさかもしれませんが意識がこのまま飛んでしまうのではないのか?というような雰囲気。
明らかにいつもと異なる症状の経過だったので、近所(品川区中延)の動物病院『つばめ動物病院』へすぐに電話を入れ、症状を伝えました。
運良く、数十分後の診察枠が空いていたため、すぐに駆けつけました。
我が家から徒歩約20分の距離にある「専門的に鳥と小動物を診ることが出来る動物病院」があることに感謝です。
(メインは横浜小鳥の病院で診てもらっていますが、近所にこちらの病院が設立されたことで、今後はメインでお世話になると思います)
病院へ到着し、症状を伝えてそ嚢(そのう)検査と糞便検査をしてもらうと、病原体などもなくその点については問題がありませんでした。
ただ、餌の与え方についての指導をして頂きました。
飼い鳥に与える一日の食事量の目安は、体重の10分の1と言われています。
我が家のなすびくんの体重は40g〜45gです(毎日、朝晩計測しています)。
ですので、大体4g〜5gのペレットを与えており、放鳥時にわずかな量のシード(カナリーシード・えん麦・粟穂など)もおやつとして与えています。
朝、新しいペレットを餌箱に4g〜5gほどセットすると、早食いのなすびくんはあっという間(数分)に食べきってしまいます。
今まで、この早食いの直後にやはり「オエッ、オエッ」としている様子が見られ、その対策として餌を1日2回に分けるという与え方もしたことがあったのですが、つい2度目の餌を与え忘れてしまうことがあったり、早食いが治ることはなかったので、いつの間にか以前通りの餌の与え方(1日1回)に戻っていました。
しかし、先生がおっしゃるには「1回の食事量が多いため、詰まらせることがあるのかもしれません」と。
餌を複数回に分けて与えることで、1回の食事量を減らし、そのような症状になることを避けることが出来るかもしれないと。
ひとし
病院から帰宅すると、移動や検査の疲れでしょうか、なすびくんは眠そうにしており、ほとんど動きをみせません。
そして、しばらくするとまた「オエッ、オエッ」と吐き気をもよおし始めたのです。
しかも・・・吐物を伴って。
この色や大きさ、見覚えがありました。
今年のお正月になすびくんは、同じようなモノを吐いたことがあります。
(当初、僕は吐いた瞬間を見ていなかったため、糞だと間違えて判断してしまいましたが)
もちろん、お正月の件は先程病院で伝えてはいました。
改めて病院へ電話を入れ、吐物を持参して再度診てもらうことに。
異物を飲み込んだ可能性もあるので、レントゲン検査。
そして吐物検査を受けました。
結果、吐物に餌以外の成分は見られず、胃などに異物も見つかりませんでしたが、そ嚢(そのう)に大量の餌が残っていることが分かりました。
あまりに急いで多量の餌を食べてしまうため、そのうで詰まってしまっていたのです。
今回はそれが水を飲むことや体を揺らすだけでは胃に送り込めなかったようです。
吐き気止めと脱水防止のための注射を背中に打ってもらい、吐き気止めのお薬を処方して頂きました。
改めて、やはり早食いを対策するための対策を施すことをアドバイス頂き、病院を後にしました。
ひとし
帰宅すると飼い主の僕もなすびくんも病院の2往復にぐったり・・・
なすびくん、ちゃんとお薬水も飲んでくれました。
しかし、やはりなすびくんは疲れているのか、帰宅後はほとんどケージの中で寝ていました。
夜の放鳥もなすびくんだけ今日は中止。
ゆっくりと静養してもらいました。
***** 今回のまとめ *****
・1日の餌を複数回に分けて与える
・餌箱をケージ内に複数箇所設置する
・餌箱のなかにビー玉などの障害物を入れて、食事のスピードを遅らせる
上記の対策を提案して頂きました。
いわゆる下2つはフォージングの一環ですね。
フォージングとは餌を探して食べる(採食行動)ことです。
野生の鳥たちは1日の大半を餌を探すことに費やしています。
その一方で飼い鳥は何もしなくても飼い主が餌を用意してくれます。
飼い鳥は食事に困ることはありませんが、その分運動不足になりがちだったり、暇をもて遊んで自分の羽を引き抜いてしまう行動にでてしまい「毛引き症」や「自咬症」を発症するケースもあります。
餌を探して食べる喜びを感じたり、ストレス発散にも効果的です。
ひとし