こないだテレビで観た大きな鳥さん・・・
たしか『タイハクオム』だったかな。
お迎えしたいって思ってるんです。
ちなみに、何年くらい生きるのかなぁ。
飼い鳥さんたちの寿命について教えてもらえませんか?
『鳥くさいどっとこむ』のかたやまひとしです。
おそらくあなたが想像しているよりも、鳥さんの寿命って結構『長い』んですよ。
あなたよりも長生きする可能性も十分にあり得ます。
今回のテーマは『飼い鳥さんの寿命』について。
タイハクオウムの寿命についても紹介しますね。
飼い鳥さんたちの寿命を知ることで、あなたのライフプランに合いそうな鳥さんを見つけるのに役立つことができれば幸いです。
目次
飼い鳥さんの平均寿命について
飼い鳥としてポピュラーだと思われる上記16種類の飼い鳥さんの平均的な寿命年数と、性格などの特徴を簡潔に紹介します。
先にお伝えしておきますが、この寿命年数はあくまで目安です。
平均的な寿命年数を過ぎても健康に暮らしている鳥さんもいますし、平均的な寿命年数を迎える前に病気などで亡くなる鳥さんもいます。
身体の強さは、飼い主さんが整える環境や食事内容によってある程度はコントロールできますが、人間と同じで遺伝的にもともと身体の強い個体もあればそうでない個体もあります。
この点を念頭に置いていただきながら、参考にして頂けると幸いです。
なお、紹介するそれぞれの鳥さんの画像は一部を除いて、YouTube『鳥くさいちゃんねる』のファンクラブ【tori-tomo】のメンバーさんにご協力頂きました。
ありがとうございます!
文鳥
次に、文鳥。
平均的な寿命は、約7年〜10年。
日本では、江戸時代の初期に鑑賞用として輸入され、明治時代以降には繁殖が盛んになった私たち日本人にとって、とても馴染みの深い鳥さんです。
ベッタリと寄り添うこともあれば、『キャルルルルッ!』と突然怒り出したり、気まぐれなところも文鳥の魅力のひとつでしょう。
セキセイインコ
まずは、セキセイインコ。
平均的な寿命は、約7年〜13年ほど。
セキセイインコは、数千を超える豊富な種類の羽根の色や模様のバリエーションが存在します。
オスはおしゃべりが上手な子も多く、昔話の一節をまるごと覚えたりすることもあります。
今年の春に公開した『飼いやすい鳥ランキング』のブログ記事(動画版もあります)では、視聴者のみなさまからのアンケートの結果、ダントツの一位を獲得した鳥さんです。
サザナミインコ
続いて、サザナミインコ。
平均的な寿命は、約10年前後と言われています。
ここ数年で、日本でも飼い鳥として人気が高まってきている鳥さんです。
体の大きさの割に、見えなくなった飼い主さんを呼ぶときの鳴き声はかなり大きいです。
サザナミインコは、『不思議ちゃん』とも『宇宙人』とも呼ばれるなど、なかなか掴みどころがない性格が大きな魅力のひとつです。
アキクサインコ
次に、アキクサインコ。
平均的な寿命は、約8年〜15年くらい。
比較的鳴き声が小さく、大人しい性格で、桃色の鮮やかな品種は特に人気が高いです。
野生のアキクサインコは、暑さを嫌って夕方や夜間、朝方に活発に活動することから、
『Night Parrot(夜のオウム)』とも呼ばれています。
コザクラインコ
そして次に、コザクラインコ。
平均的な寿命は、約10年〜15年ほど。
通称『ラブバード』とも呼ばれているとても愛情深い鳥さんです。
一羽飼いだと、飼い主さんにベッタリと懐くケースが多く、複数飼いだとコザクラインコ同士で仲睦まじく寄り添う光景が見られるかもしれません。
ボタンインコ
続いて、ボタンインコ。
平均的な寿命は、約10年〜15年です。
名前の由来ともなっている目の周りの白いアイリングが特徴的な鳥さんです。
とても愛情深く、先に挙げたコザクラインコ同様『ラブバード』と呼ばれています。
ビセイインコ
そして次に、ビセイインコ。
平均的な寿命は、約12年〜15年ほど。
さえずりは、和名どおりの美声です。
オスは鮮やか、メスは落ち着いた羽根の色で、見た目で性別を判断することができるビセイインコ。
観賞用の鳥と言われることもありますが、スキンシップを好む甘えん坊さんもいます。
マメルリハ
次は、マメルリハ。
平均的な寿命は、とても小さな体のわりに結構長く、約15年。
飼育下のインコの中では、最小サイズの鳥さんです。
穏やかで大人しい一面と怒り出したら噛み付いてくる激しい気性の一面をもっています。
ウロコインコ
次に、ウロコインコです。
平均的な寿命は、約15年前後。
好奇心旺盛で陽気な性格の子が多いウロコインコ。
飼い主さんの手のひらでにぎられてコロンと仰向けになるいわゆる『ニギコロ』を覚えてくれる子もいます。
ゴシキセイガイインコ
続いて、ゴシキセイガイインコ。
平均的な寿命は、約15年〜20年ほど。
和名の『ゴシキ』は『五色』からきているように、羽根の色がとてもカラフルです。
飼育下では専用のパウダーフードを与えることが推奨されていたり、鳴き声がかなり甲高いなど、飼育のハードルは少し高いですが、とても陽気で飼い主さんだけでなく人と交流することを好みます。
オカメインコ
次は、オカメインコ。
平均的な寿命は、約15年〜20年です。
インコと名付けられていますが、オウム科の鳥さんです。
臆病な性格の子が多く、地震の揺れなどが引き金となって、いわゆる『オカメパニック』と呼ばれるパニック状態に陥ることがあります。
飼い主さんの口笛を上手に真似たり、人のことが大好きな子が多いです。
シロハラインコ
続いて、シロハラインコ。
平均的な寿命は、約20年〜30年ほど。
ピョンピョン飛び跳ねるなど、活発な性格の子が多いです。
飼い主さんとのコミュニケーションも積極的に取ってくれる鳥さんです。
オキナインコ
次は、オキナインコです。
平均的な寿命は、約20年〜30年くらい。
おしゃべりや音マネが得意な子も多く、たいへん賢い鳥さんです。
ちなみに和名の由来は、見た目が『翁』つまりおじいさんに似ているということから『オキナインコ』と名付けられたとか。
モモイロインコ
続いて、モモイロインコ。
平均的な寿命は、約40年ほど。
先に挙げたオカメインコ同様、インコと名付けられていますが、オウム科の鳥さんです。
噛んで壊せるおもちゃやかじり木などをケージのなかに入れてあげると喜びます。
鮮やかなピンク色の羽の色に加えて、飼い主さんにもなつきやすいなど、とても人気の高い鳥さんです。
ヨウム
次に、ヨウム。
平均的な寿命は、約50年ほど。
人間の5歳児くらいの知能を持っていると言われ、飼い主さんの言葉を真似たり覚えたりするだけでなく状況を理解して話すこともあります。
また、懐きやすい反面、臆病で繊細な性格の子も多いです。
ヨウムは、オウム科ではなくインコ科に分類されます。
タイハクオウム
最後に、タイハクオウム。
平均的な寿命は、約40年〜60年ほど。
ヨウム同様、知能がとても高くて記憶力にも優れています。
以前、二子玉川の公園を飼い主さんと散歩しているタイハクオウムに遭遇しました。
飼い主さんいわく、『まるで犬のような鳥』でお家ではよく抱っこをせがまれるとか。
鳴き声はかなりの大きさのため、防音対策は必須。
長寿のオカメインコの話
ここで少し、長寿のオカメインコの話を。
僕が以前、オカメインコの長寿についてのブログ記事を書いたときに、ギネスに記録されていたのは、アメリカのニューメキシコ州に住んでいるヴィッキーアランダさんのオカメインコ『サンシャイン』ちゃんの32歳でした。
ただ、そのサイトのコメント欄には「うちのオカメインコは35歳だよ!」というコメントなども見られ、さきほど僕が紹介したオカメインコの平均的な寿命15年〜20年をはるかに上回っていて、とても驚いた記憶があります。
しかし、先日僕のYouTube『鳥くさいちゃんねる』のライブに来られた視聴者さまのなかに、『39年6ヶ月生きたオカメインコ、マロンちゃんが先日天国に行きました』という書き込みをされた方がいらっしゃいました。
『長生き』を助けるような環境の整っていない昭和時代後半に生まれたオカメインコさんが、平均寿命の約2倍も生きたということには、本当に驚きました。
今回、マロンちゃんのお母様、ご家族のみなさんには、マロンちゃんのお写真を快くご提供いただきました。
本当にありがとうございます。
幸せな39年6ヶ月を大往生で終えたマロンちゃん、天国でやすらかに過ごしてくださいね。
おわりに
ここ数年で、私たち飼い主の『鳥さんの飼育に関する知識』の全体的な向上や、鳥さんを専門的に診てくれる獣医師が少しずつ増えている現状で、平均的な寿命を上回る個体がいることは不思議ではありませんし、それほど驚くことでもありません。
飼い鳥さんは場合によっては、あなたよりも長生きする可能性も十分にありえる愛玩動物(ペット)です。
あなたのライフプランと照らし合わせた上で、慎重にお迎えすることをおすすめします。
これからもあなたのバードライフを応援させてくださいね。
『鳥くさいどっとこむ』かたやまひとしでした。